苦痛と苦悩の画家 フリーダ・カーロ
今まで一番インパクトのあった画家
フリーダ・カーロ(Frida Kahlo)
今年はフリーダ・カーロの生誕100年!
彼女は、1907年生まれのメキシコの画家、6歳の時小児
麻痺を患い右足が不自由になった。
更に1925年、学校から下校途中に乗っていたバスで事故
にあい、肩の脱臼、肋骨・鎖骨・背骨・骨盤が骨折、右足の
粉砕骨折、子宮等女性器に重度の受傷を被る瀕死の重傷
を負い入院中絵を独学で学んだ。
著名な壁画家であったディエゴ・リベラに才能を認められて
1929年に結婚。
バス事故の後遺症での流産を繰り返すなどがあり以降、怪
我の後遺症に苦しみながら創作活動をした。
彼女はメキシコで最も有名な画家の一人とされ、ヨーロッパ的感性にインスピレーションを得た創作活動を行い、知的かつ特徴的な独自な創作は、のちにフランスのシュルレアリストたちに高く評価された。
とくに結婚後の恋愛(奔放な恋愛、いわゆる不倫)は憧れと尊敬の対象で、メキシコやラテンアメリカの女性のひとつの理想像の典型とされ、何度か映画化されている。一説にはメキシコで最初にジーンズを履いた女性といわれる。
1954年肺塞栓症により47歳で逝去。フリーダ・カーロの生家であった通称「青の家」(La Casa Azul)は、現在フリーダ・カーロ博物館(Museo de Frida Kahlo)となっている。
身体に辛い苦痛を抱え続けながらも、彼女の絵に描かれている強烈なものは全て、彼女の劇的な運命をも見ることになると思う。
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