私が反省すべき事 | 翕 然(胡麻柴の布袋号景虎と+α)

翕 然(胡麻柴の布袋号景虎と+α)

主に8割が我が家の柴犬・景虎の事について。残る2割は何気ない日常のあれこれ。更新は基本的にスローペースで、のらりくらりやってます(•∀•)

  
私は今までの記事の中でも今回お話するような姿を見せた事がないので、かなりショックを受けるかもしれません。今は心に余裕を持つ事ができるようになったおかげで考え方も当時よりはいくらかマシにはなりました

そんな私の反省のお話です



景虎は私が自分の人生で初めて迎えたワンちゃんでした。前の記事でも述べましたが、躾や教育をするのも何もかもが初めての経験だった事もあり、景虎を迎えた当初は「きちんとしなければいけない!」という型にハマった雁字搦めの考え方をした完璧主義になっていました

躾に犬種は関係ないのですが景虎は日本犬なので「きちんとしなければ…!」という気持ちは尚更強かったように思いますし、昨今の犬を飼っている人に対する他人の目(少しでも注意されるような事をするときちんとしている人もそういう目で見られるから気をつけなければいけない等)を考えていた部分もありました


飼い主の指示は一発で聞くもの、言う事を聞かない事は許されないという考え方をしていたので少しでもこちらの言う事を聞かなければまるでヤクザのような恐ろしい怒り方をしていたし、今思えば非常に最低極まりない怒り方でした
時には怒鳴る事や、まだ1歳になっていない頃の要求吠えが酷かった時には1度だけケージを蹴り上げてしまった事もありました
私自身、人であれ動物であれ、相手を叱る事など人生でただの一度もした事がなかったのもあり、叱り方や怒り方の限度というものが分からなかったのも原因の一つかもしれません。故に、怒り方の加減が分からなくて度を超えていた感じは正直言ってありました

聞こえの良い言い方をすれば行き過ぎた厳格な教育。しかし私のやり方はもうほとんど恫喝に近かったです

また、完璧主義になっていたと言いましたが、見方を変えれば「完璧にしなければいけない」のではなく「自分(飼い主)が思い描いている理想通りに、そして自分(飼い主)の出す指示に従って思い通りに動くのが当たり前だ」という考え方が私の意識下にあったのではないだろうか…と今は思っています。それは上から押さえ付けて相手を力で支配する感じにも似ていた気がします

はっきり言ってまるで子供を虐待する大人と同じようなものです。こんなのただの毒親ですよ
同時に、私に根気と忍耐力がなかった事にも原因があると思っています。根気と忍耐力があるならばちょっとした事ですぐに怒鳴ったり、恫喝するような怒り方はしないでしょう。本当に愚かだったなと思わざるを得ません



そして母親が病気になってからは家事全般をしなければならなくなり、精神的にもいろいろと負担が積み重なって悪循環そのものでした
それによって元からあまりなかった心の余裕が更に失われていきました。いつもピリピリしていましたね
何より、当時私の家の家庭環境がクソがつく程(汚い言葉で失礼します)に最悪だった事が悪循環の主な原因でもありました。こちらは個人的な話なので次の次あたりの記事でお話します

話を戻しまして、家事→時間を見て合間に散歩→自分の思い通りに動いてくれない→なかなか家に帰れない→時間に追われる→心に余裕がなくなる→思い通りに動いてくれない→恫喝しながら怒る……毎日がこの無限の繰り返しでした
本来なら散歩は楽しいものであるはずなのに、散歩の後半になるとほとんど怒りながら無理矢理引っ張って「余計な事しないで!」と文句を言って帰宅していました。とんでもない話です
(それもトレーナーさんとのトレーニングでハーネスから首輪に変えたら一発で解消されたので「あの苦労は何だったんだ…」と拍子抜けしてしまいましたが)


それでも今まで血が出るほどの本気噛みは散歩の時に興奮して私が噛まれた時(2017年11月)のあの一度きりだし、人間に対してマウンティングをする事もないし、ごはんの器に手を入れても食事中に口元(マズルなど)やお尻を触っても、食べてる最中のおやつに手を伸ばしても唸られた事も牙を向かれた事も一度もありません
去勢していないオスの柴犬でここまで穏やかな子は本当に珍しいのではないかと思います。他のワンちゃんだったらきっと大変な事になっていて躾も苦労していたかもしれません

それを思うと景虎には感謝しかありません。きっと元から心根の優しい穏やかな子なんでしょうね


今になって思うと本気噛みをされた時は私が母親の世話やそれに伴う当時の家庭環境が最悪な時でもあり、それで心身共に一番ピリピリして何事にも余裕のなかった時期だったのでそれも影響していた気がします
以心伝心とまではいかないかもしれませんが、私の精神状態が景虎にも伝わってしまっていたのかなと……


それなのに私の個人的な都合と感情で酷い怒り方をして、時には文句どころか恫喝までしていた事を思うと申し訳なさすぎて心が痛くなります。今もその時の事を思い出しては涙してます…
自分がそういう怒り方をしていた上に、景虎もそれに対して我慢していたから景虎のヒゲが白くなるのも早かったんだろうか…とたまに考えたりしてます(4歳で白くなり始めました)

ものすごく最低極まりない事しかしていなかった私でしたが、例えどれだけ頭に血が上って感情的になっていても景虎に手をあげたり足を出したりする事だけは絶対にしませんでした

当たり前の事ではありますが、それをしたら本当に人間として終わりです。絶対にいけません
景虎には直接手をあげない事、それだけは何があっても守りました。その代わり、近くにあったダンボールなどが私の手によってボロボロになりましたが…


私が何故、迷いながらもこのような話をしようと決心したのか。それは楽しい事ばかりではなくて私自身がそういう事をしてしまった時もあった事、それも含めた自分の悪いところも見せようと思ったからでした
綺麗な良いところだけ載せて自分の醜い悪いところは隠して載せないのは何か違うなと。そういう悪い部分は隠したままで、今まで何事もなかったかのように穏やかに上手に躾をしてきた自分を演出するのが私は何だか嫌でした

良い事もあれば悪い事もある訳で、それも全て含めてのブログだなというのが個人的な意見です(少なくとも私は…ですが)
当時の記事では自分の感情は伏せて表向きの誰もが受け入れるような内容として陽気に書いたりしていたので、ここでその当時は裏側で本当は何があったのかという事を知った時にその記事(表側)と現実(裏側)とのギャップがすごく生じると思います…

やっぱり裏側の、自分の悪い部分を打ち明ける事は勇気が要ります。どうしても周りから良く見られる自分であろうとしてしまうので。だけどそれだけじゃダメだと思うんですよね…
裏側を明かす事を嫌がる人も中には居るかもしれません。しかし私はそういうタイプではありませんでした。その結果が今回のお話です

次回は自分の反省点を踏まえて改めて考えさせられた事を述べたいと思います。やはりこういう事は自分達の力だけで行うのは無理だなと身をもって感じました