2023年9月21日は宮沢賢治没後90年

 

1)熊日(20230920)コラムに注目!

 

 熊日「新生面」に、宮沢賢治のことが書かれています。いま、ちょうど5年生は、「注文の多い料理店」を学んでいます。

 

 コラムの冒頭はこうです。

 

平仮名3音だけの連なりで、地鳴りのような風を吹かせた人がいる。<どっどど どどうど どどうど どどう>。

 そして、最後はこう締めてあります。

 

やさしい風にないって今ごろ、温暖化にあえぐ地球のあちこちをオロオロしているかもしれない。

 

2)文章表現の妙味

 

 この冒頭と結末がオノマトペで始まり、それで終わる、さすがにうまいですよね。

 

 さらに、中程には次の文章もあります。

 

腹に響く<どっどど>のリズムは、風の怖さを痛感していた人だからこその表現だったと思える。

 

3)地球沸騰化時代

 

 地球温暖化を通り超え、今や世間は「沸騰化」時代を迎えています。

 

 そんな時代様相を、賢治でもってきたといううまさも光りますよね。

 

 賢治は37歳で他界、私はじき63歳、こんな文章が書けるように精進すると共に、沸騰化が蒸発化へと進まないような、日常生活を心がけていかないといけないなーと思った朝でした。