「The通潤橋」



■熊日(20230720)「文化」欄に、通潤橋のことが所狭しと載せられています。

「歴史の記録保全重要」と第する論考を寄せられた熊大准教授によると、なぜ、通潤橋が国宝となったのかということが押さえられています。

1)国内最大規模を誇る石造アーチ橋であること

2)水道橋とサイホンを一体化させた独創的な構造であること、さらには熊本城と同じ「鞘石垣」が用いられていること

3)百姓が運営する矢部手永の公共事業として推進されたこと

■「地域社会の営み象徴」と第する論考を寄せられた町学芸員は通潤橋の歴史を並べられます。

・1854年:完成
・1960年:国の重要文化財指定
・2008~10年:国の重要文化的景観に選定「通潤用水と白糸台地の棚田景観」
・2014年:世界かんがい施設遺産に登録
・2023年:国宝へ

 なお、布田保之助が書いた『通潤橋仕法書』も国宝に共に認定されるのだそうです。

 この秋が待ち遠しいですね。