「鉄道 CО₂実質ゼロ アピール」
■朝日(20230703)によると、「非化石証書」を購入して、鉄道会社がCО2セロをアピールしているのだそうです。
一言読んだだけではよくわかりませんので、私がわかりやすく説明します。
まず、電気には2つの価値があります。
1)物理的な電気(エネルギー)という価値
2)エコな方法で電気を作ったという環境に配慮した価値
わかりやすく言えば、1は化石電源と非化石電源でつくられた電気、2は非化石電源のみでつくられた電気の価値ということになります。
■大量の電気を使う鉄道会社は、非化石電源で購入するが、それだけでは足りない、そこで、化石電源で作られた電気も必要、その際に、一緒に「非化石証書」というものを購入するのだそうです。
つまり、割高になるのは目に見えているわけです。しかし、この証書があれば、化石電源を使った電気を使ったとしても、非化石電源の電気を使ったということになるわけです。
■では、この証書代金はどこへ行くのか、それがFITにいくわけです。つまり、固定価格買取制度というもので、再エネで作られた電気(例えば家庭や企業が太陽光発電でできた電気)を電力会社が買い取る制度です。これにより、電力会社は一般向けに、通称再エネ賦課金というものを徴収して、その買取価格にあてるわけです。
つまり、鉄道会社が支払う証書代金は、再エネ賦課金に化けるわけです。これらが増えれば、当然、私らが支払う再エネ賦課金は安くなってくるというシステムなわけです。
■我が家も太陽光を導入していますので、再エネ賦課金を払いながら、電力会社に売電して、その利益を得ているというわけです。
このFITには、再エネ施設を増やそうという政府の意図があったわけですが、これが今肥大化して、電力の融通に歪みが生じて、昨年の電力機器が歌われたわけです。
多すぎてもいけないというわけですね。難しいさじ加減が必要なわけです。
いずれにせよ、いいことをやっているということになるわけです、鉄道会社!!