「日曜に想う」(朝日新聞20230312)



■災害の記録が今、話題になっているというのです。

 特に、平安時代の貞観地震(869年)に「3・11」に迫るものだったそうです(堆積物の調査から)。

 記録に曰く、

「人民叫呼し、伏して起つを能わず。或は屋仆れ圧死す。或は地裂け埋れ死す」

「原野、道路、惣て海と為る。船に乗るに暇あらず。山に登るに及び難し」

『日本三代実録』にあるのだそうです。


■しかし、これらの記録が平安時代で途切れるのだそうです。

 律令体制が崩れ、中央のものしか残っていないのだそうです。

 室町時代になると、今度は寺社が記録の担い手となったそうです。

 つまり、自社は現代の博物館や資料館の役を担っているというわけです。

 311の原発事故をどう後世に残していくかという課題が残っているということでした。

「確かに!」と感じた次第でした。