■最近、熊日では「食料安保」という連載が始まっていますが、遅きに失したという印象です。

 多分、ウクライナの戦争で、エネルギーと一緒に、クローズアップされたのだろうと思います。

 私は、食料自給率が45%を切った頃から、このままでは日本は危ないのでは!と感じておりました。

 理由は簡単です。

 先進国は全ての国が軽く50%を超えています。半分ところではありません。

 その当時、7割を超えていました。特に、フランスやアメリカは軽く150%超えです。2国分をカバーできるほどの食料が当時、あったものです。

■その点、日本にあるものは水ばかりという感触でした。エネルギーは限りなく0に近いし、食料も今やとうとう、37%にまでなっています。

 全国民が1日1食なら問題なしでしょう、計算上は。

 なぜこうなったのか、理由は簡単です。工業に舵を切ったからです。

 そして、今やその工業でさえ、沈没していますよね。半導体など、日本で作れなくなっています。

 半導体どころか、近辺ではマスク!、ワクチン、根幹というべきものを蔑ろにしてきた政府の方針がこの体たらくをもたらしていると言えます。

■では、どうするのか、記事では様々な視点で紹介されています。

 しかし、この雨の多い日本で麦栽培、いまいち、現実味を帯びません。小麦は乾燥地帯での作物、やはり日本は米ではないでしょうか。

 多すぎるのなら、他国との貿易に使えばいいと思うのです。

 給食にも、パンが登場します。なぜ、米を優先させないのでしょうか。

 結局、工業優先の方針が、外国から小麦を輸入せざるをえない状況を編み出していると思います。

 挙げ句には、小麦アレルギーですよね。グルテンフリーなんて言葉や食品が登場しています。

 本末転倒ではないでしょうか。

■さらに、農家は3%未満となっていますから、農家を増やすべきです。

 近郊の農地は、商業地や住宅地へと様変わりしています。実にもったいないと思います。

 企業が農業法人とか、作れないのでしょうか。

 就職していない方々を積極雇用して、一大農産地を作るというような対策はとれないものなのでしょうかね?

 そしてもう一つ考えるべきことは、肉食を減らす選択をするということが必要ではないでしょうか。

 なぜなら、記事にはこうあります。

「食肉1キロを生産するのに必要なトウモロコシは牛肉が11キロ、豚肉が6キロ、鶏肉が4キロ」


といことだそうです。

 それで、餌や肥料の輸入が必要になるというわけです。

 つまり、飼料自給率も高める必要があるといのです。赤牛の例が出されていました。

 牧草や稲わらは粗飼料にあたるのだそうですが、一番草は濃厚飼料にあたるそうで栄養価が高いとのこと。

 赤牛は濃厚飼料(海外):粗飼料が7:3位ですが、黒毛和牛は9:1なのだそうです。

 

■早急に考えるべき優先課題ではないでしょうかね?