肥たごとは、人糞のためおき!

 

1)「語る」(朝日新聞20221026)

 

■今、この「語る」シリーズは、柳家さん喬氏が登場されています。その第3回目に、以下のような文章があります。

 

肥たご、肥おけの汲み取りがまだ馬車でした。

 

 この文章を読んだ時、嬉しかったです。なぜなら、「肥たご」(こいたご)というのがまで通用したからです。もう死語かと思っていました。

 

 この文章の冒頭は、こうです。

 

昭和30年前後の、東京・本所一帯の記憶はいまも鮮明だ

 

2)私の体験

 

■私は昭和35年生まれですが、小学校低学年の頃、この肥たごがいたるところにあったのを覚えています。

 

 集団登校の際、石を投げて、新入生にこの人糞を引っ掛けて遊び、上級生から怒られていたことを思い出します。悪い子でした。

 

 また、鬼ごっこやかくれんぼで、畑を飛び跳ねて、逃げ回って、この肥たごの存在に気づかず、落ちてしまった子がいて、それを近くの川まで上級生が連れていって、脚を洗ってやっていたことを思い出します。

 

 

3)始まりは、リサイクル100%の江戸時代!!

 

■いまでこそ、肥料は化学肥料やら、有機肥料やらを使っているわけですが、江戸から昭和30年頃までは、この人糞を使っていたのですよね。

 売られてもいたようですよ。

 

 今は水洗トイレで、実にもったいないことをしていますよね。

 

 肥料の三大要素は、NPKです。つまり、窒素、リン、カリウムです。これらが人糞には大量に入っているわけです。

 

 使わない手はないですよね。

 

 今どきの子どもたちに、このような話をすると、皆、「えっ、汚い、食えない」といいます。

 

4)節約、リサイクルしよう!!

 

■コロナと戦争と円安が一気にやってきて、今や、生活苦の時代です。

 

 こんな時代だからこそ、生活スタイルを変えてみませんか。

 

「贅沢は敵だ!!」

 

 戦時中ではありませんが、ウクライナとロシアは戦時中です。その影響が日本にも、世界にも及んでいます。

 

 今こそ、節約、無駄使いをなくし、昔の生活への回帰運動が必要ではないでしょうかね?