江戸時代へ帰ろう!
1)朝日新聞「食料安定供給 肥料に下水汚泥を」(20220910)
■首相がとうとう、下水処理汚泥を肥料にと、農林水産省に指示したそうです。
何を今更という感じがしないでもありません。それまでは、化学肥料ですよね。もちろん、中国とかの海外勢です。
その肥料が高騰化しているため、下水汚泥を利用というわけです。
■なぜ、日本人というのは、ピンチにならないと、あるものを使わないのでしょうかね。
記事によると、こうあります。
人のし尿など、下水にはリンや窒素など植物の成長に欠かせない栄養素が多く含まれ、処理の過程で出る下水汚泥を発酵させるなどして「国産」肥料になる。
2)江戸時代は、100%リサイクル社会!
■江戸時代は、し尿を農業に利用していました。
私は昭和30年代生まれですが、私が小学生の頃は、し尿がいたるところにおいてあり、それを農産物に与えておられました。
それが普通と思っていました。
■朝日の記事にもありますが、植物の3大栄養素といえば、NPKです。順に窒素、リン、カリウムです。
これらの栄養素がし尿には入っているのですよね。しかも、昔はぼっとんトイレといって、そのまま柄杓でとって、農産物にかけていたわけです。
しかも、他家のし尿を金銭で取引までしていたのです。
■今の時代は、下水処理となっているので、それは不可能としても、下水処理センターにいけば、それらの汚泥が肥料化してあるわけです。
なぜ、それを今頃になって使えというのかがわかりません。
「もったいない」感覚を持っていたのは、他でもない日本人ではなかったのでしょうか。
3)「林修の特別授業 下水道の役割」(同日朝日新聞広告)
■なぜだか、広告として、下水道の役割というのが出ていました。
これによると、肥料化だけではありません。エネルギー源がとれるのです!!
メタンガスや固形燃料を取り出すことができるとあります。脱炭素にもなるということです。
再生水での水田事業も私の近くのセンターでは、30年以上前からやっています。
皆で、江戸時代を見習いましょう。循環型社会を!!
4)なぜ米でなく、小麦?
■前掲の記事によると、こうもありました。
自給率の低い小麦や大豆の国産化を進めることや食品ロスの削減対策の強化も求めた。
なぜ、小麦を進めるのかがわかりません。
現に、熊本では水田に変わり、麦田が増えています。
日本人の主食は米のはずです。風土的にも米です。麦は乾燥地帯の作物です。
パンはアレルギーもあります。グルテンフリーなどもありますが、面倒です。
■日本にないものを求める人には高騰化は仕方がないと思います。しかし、米価を下げることは、国民の利益に合致します。
取れすぎた分は、恵まれない国々の支援に当てればいいと思います。
5)政治家は根っこに帰るべきだと思います!!
■江戸時代は無理にしても、昭和前半の社会を目指せば、国力は上がると思います。
都会への一極集中が進みすぎです。農業を再興すれば、それを防ぐことができます。
獣害も減ります。過疎化も消滅します。限界集落もなくなります。森林が復活します。
なぜ、政治家はこんな簡単なことが思いつかないのでしょうか。
下水道処理結果の利用は、国力復活の原動力となる!!