なんと、日本でパーム油発電!
1)パーム油発電が行われていた!
■朝日新聞(20220816)にこんな見出しが踊っています。
「パーム油発電 遠い再開」
私はてっきり東南アジアでのことかな?と思って読んでいたら、なんと日本だったのです。
結局、原料のアブラヤシをインドネシアやマレーシアから輸入していて、それをもってディーゼルエンジンを回して発電するというわけです。
一応、植物なので再生可能エネルギーに入っているらしく、FITの対象になっているのだとか。
しかしですよ、ディーゼルエンジンを回せば、当然、二酸化炭素を始め、有害なガスがでるわけで(トラックの後を歩くと感じると思いますが)、どこが再生可能か、よくわかりませんよね。
トレードオフになっているだけではと、思ってしまいます。
2)なぜ再開できないのか!
■理由は、原料の値上がりのようです。
前者はアブラヤシ1kgで80円前後であったのが、現在は戦争とコロナ後の経済活動の活発化、異常気象による不作で、200円台まで跳ね上がっているのだそうです。
これではもとが取れるところか、赤字になるということで、全部で5社8箇所の発電所があるらしいですが、1ヶ所も稼働していないということです。
3)前々からパーム油は問題があった!
■国際理解教育の分野では、前々からこのパーム油に関しては問題が指摘されていました。
・労働搾取(児童労働も含め)
・熱帯雨林の開発に伴う環境破壊
記事では、文末に識者がこんなことを言っているようです。
燃料を海外に依存すると、価格変動だけでなく、生産や運搬の環境負荷や国際情勢の影響を受けやすい。事業の難易度が高い。
これはパーム油に限ったことではないですよね。
数十年前のオイルショックが物語っています。
4)日本では地熱しかない!?
■そうなると、私は地熱の開発を急ぐべきだと感じざるをえませんね。自前で確保できるのは、これと海底のメタンハイドレードしかないと思います。
ゴミ発電などもわずかでしょうが、ないよりましでしょうから。