肥料の救世主、現る!!
1)「笹サイレージ 販路拡大」(宮崎日日新聞20220722)
■都城市の一企業が竹を材料とした有機肥料を販売しているというニュースです。
「笹サイレージ」といいます。
サイレージとは、よく野原で刈り取った雑草を俵風にまとめてありますが、あれをサイレージといいます。
ここでは、竹を粉砕して乳酸発酵させたものだそうです。
戦争で、肥料が高騰する中、代替品として期待されているというわけです。
「三方よし」のビジネスモデルだそうです。
つまり、竹林所有者に代わって無償伐採、飼料・肥料として生産者に格安提供、
これで「三方よし」となるわけです。
土壌改良剤としても利用可能だそうです。
2)「肥料の高騰 下水が救う?」(朝日新聞20220721)
■佐賀市では「汚泥を熟成させ販売」、神戸市では「リン回収を事業化」をしているそうです。
「下水」には、我々のし尿が流れ込んでいるわけです。
その処理の工程で、「下水汚泥」ができるわけです。
3大肥料というのがあって、NPKです。Nは窒素、Pはリン、Kはカリウムです。
このうち、リンは原料となる鉱石が一部の国に限られているわけです。
そこで登場するのが汚泥なわけです。この汚泥には、NPを含んで死んだ微生物が基となっているわけです。
そこで、佐賀市がこれらから率先して、重要なものを取り出して肥料化しているというわけです。
■課題もあります。し尿には、有害物質、つまり重金属も含まれるというのです。
そこで、神戸市ではこれらの重金属を科学的に取り出した肥料化に成功しているというわけです。
3)江戸時代の下肥
■江戸時代には、し尿は高値で取引されていたといいます。
それがGHQの指導や、東京オリンピック(1964年)の関係で、下火になったというのです。
私が小学生の頃までは、いたるところに、「し尿」を溜め込んだ桶?や壺が畑のいたるところにおいてありました。
今後はし尿のリサイクルが重要になってくるのではないでしょうか。
有機肥料を見直そう!!