「1枚の衣料品から」
■以前、「1本のバナナから」という社会科実践がありました。
要するに、低価格のバナナから「搾取」「貧困」「プランテーション」「先進国」「開発途上国」などのキーワードを学習していくというパターンです。
これを地で行く、新聞記事がありました。それは、次のものです。
「その服 作っているのは」
という朝日新聞の「オピニオン&フォーラム」(20220426)の記事でした。
小見出しがこうです。
「バングラ工場事故 グローバル企業の搾取構図あらわに」
■要するに、先進国の「ファストファッション」業界の衣料品は、バングラデシュ等々の安い労働力が提供しているというわけです。
特に、女性です。
そして、さらに安い国へしわ寄せが行っているというものです。
フェアトレードという言葉が言われて久しいわけですが、まさしくこれを地で行く記事でした。
適正価格で取引や売買をしていかないと、つけがまわってくるというものです。
我々に問われていることとは?
■記事の文末にこうあります。結局は、これしかないですよね。
服を買う時に、タグの生産国を確認してみてください。どこで、どんな人が作っているか、その想像力が、視野を広げてくれるはずです。そうして一人ひとりの消費の仕方が変わっていけば、企業の間でも、本当の意味で持続可能でなければ生き残れない、という流れが強くなるでしょう。