■熊本日日新聞 2020年10月4日(日) 「両岸・・・」
■見開き2面にわたり、今回の水害の情報が掲載されていて圧巻です。これは、永久保存版でしょう。冊子も出されているので、そちらと合わせてもっておくといいのではないでしょうか。
それはそうと、私は今回の水害を「高速道路」を例えに子どもたちに説明しました。つまり、高速道路中は高速で2車線を下っていけるが、出口になると、速度は落ちるし、車線は減ることから渋滞が発生する、つまり水があふれるという説明です。
球磨川のマップ(グーグル)を投影し、川幅の広い流域から、この山間の狭い川幅になると、滞留するよね、という感じでした。
■今回の記事では、すごい言葉を使ってあります。それは、
自然のダム
狭窄部が「自然のダム」になっていた!という書き方です。なるほど、こちらの方がわかりやすかったかもしれないと感じた次第でした。実は、最近、これを私も思ってはいたのですよね。ダムになっていたのではないか、狭窄部というと、胃カメラを思い出してしまったのですが、胃のシステムからしても狭窄部で食物をためおかないと、消化ができませんよね。胃の食物のダムかもしれませんね。
■さらに、記事では肋骨のことをあえて「あばら骨」と表現してあります。つまり、球磨川に合流する支流が、ほぼ直角に合流してくる形を比喩にしてあるわけです。これまた、なるほどと感じた次第でした。これは何を意味するか、「バックウオーター現象」というわけです。
■問題は「治水効果」の部分です。熊日は、廃止になった「川辺川ダム」をどう捉えているのかということです。県知事は就任の際、この川辺川ダムを廃案にしました。五木村は翻弄されたわけです。そして、4期目の今回、「必要論」を唱えられてきました。
記事の最後で、事実(川辺川ダム予定地より上流では雨がひどくなかった)を説明した後、2人の教授の話を紹介しています。それのみで終わっているので、尻切れトンボという感じを否めません。解説記事が必要ではないでしょうか。この話を総合して、「必要」なのか、「不要」なのか、解説がいるように感じた次第でした。