■朝日新聞 2020年8月29日(土) 「月夜・・・」

 

■今日はどこの新聞も1面トップは、「安倍首相、辞任」でしょうか。首相の仕事や成果、云々はおいといて、「持病再発」という文字に目がいきました。

 実は、私も生涯一担任と思い、教職人生を送っていたのですが、2016年の地震の年、春休みと夏休みを合計で1ヶ月程、入院し、手術を3回行いました。部活をやっていたので、私が言うのも何なのですが、試合の合間をぬっての入院計画というのは激務でした。

 この年、「早期退職」がよぎりました。今年後半いけても、来年どうなるか、わからないよな、監督やって担任やってなんて、やれるわけがないと。皆に、特に子どもたちに迷惑をかけるような、首相ほどの激務ではないのですが、土日もなく、クラスが2つあるような感じでは到底持たない、と退職願いも出したのでした。

 多くの退職教師から引き止められ、たまたま空いた理科専科という道を歩むことができているわけです。監督も退任です。ちょうど、部活の変革時期にあたり、スムーズに社会体育へと移行したので、助かったことでした。

 だから、安倍首相の無念さはよくわかります。健康がなければベストは尽くせないわけですよね。

 

■そんな中、この連載エッセー、先にご主人を亡くされた女性作家が、今回はご主人の「最後の晩餐」について語られております。この記事を読んで、最後は皆、死んでいくんだよね、と思ったことでした。母も最後は胃ろうをして、人工呼吸器でしたので、最後は何を食べたのだろうと、思った次第でした。私も最後の食事は何になるのだろうかと、つい考えてしまったことでした。

 

■ストレスというのが、一番堪えるのだろうなーと思います。健康、体あっての生活ですよね。ここを度外視して成功するわけがないですよね。あと残り半年、健康でいければと、つくづく感じた紙面でした。