■朝日新聞 2020年6月7日(日) 「危機・・・」

 

■江戸時代当時も面白いものがあったのですね。つくづく思ったことでした。この下り、

はしか絵「麻疹退治」は、商売が成り立たなくなった遊女や酒屋、落語家、床屋などが、はしかの鬼を寄ってたかってたたく様子を描きます。医者や薬やが鬼を助けようとしているのは、患者が増えて薬が売れたから。

 そんなパロディが生まれた理由が、今回の騒動でよくわかったというのです。

ウイルスへの不安や不自由な生活を身をもって経験し、理解できたことがあります。制約の中で楽しめる娯楽を見い出し、つらい状況を笑い飛ばすことが、危機を乗り切るために不可欠だったのではないかと。

 結局、同じ人同士ということではないのかなと感じた次第でした、生きる時は違うにしても。