■朝日新聞 2020年5月12日(火) 「人生は・・・」

 

■あの養老孟司氏の寄稿です。『バカの壁』で著名になられました。その解剖学者のコロナ論です。以下の文章に心にしみました。

ヒトは適当に感染し、適当に病気になり、適当に治癒する。これならウイルスはヒト集団の中で生き続ける。ヒト集団全体を滅ぼしてしまっては、共倒れになってしまう。「新しい」ウイルスとは、新たにヒト集団に登場し、そこに適応していくまでの過程にあるウイルスである。コロナもやがてそうなるはずで、薬剤が開発され、多くの人が免疫を持ち、一種の共生関係が生じて、いわば不要不急の安定状態に入る。

 なるほどと関心をもったことでした。

 考えてみれば、日常から、いろいろな菌と共生しているわけですよね。