■朝日新聞 2020年3月29日(日) 「働き手・・・」
■「働くってなんですか」シリーズのプロローグ編です。今回のCOVID-19の影響による働き方の問題が描かれています。
■3章からなっているのですが、その第一「新型コロナ影響 収入は7割減」に物申すという感じになるかと思います。
登場人物はカメラマン(フリー51歳)で、この年度末年度始めのイベント中止で収入が7割減ったというのです。それはお気の毒と思うのですが、政府はこんな方に日額4100円の助成額を支援しました。曰く、
ふざんけんな、って思う。こんな安い額で1日がかりの撮影を受けるカメラマンはいない
違和感がありますね。「ふざけんなっ!」という言葉は、この51歳男性に返したいですね。なぜなら、好きでカメラマンをされているわけで、仕事がないのに、4100円くれるところはどこもないですよ!!とね。
いくらなら納得されるのでしょうか、逆に聞きたくなります。
■第二は「しわ寄せはまず非正規雇用から」というものです。これはそのままですね。記事には書いてないのですが、「雇用の調整弁」的な存在であったからです。「臨時採用」という言葉の意味をよく考えると、そうなりますよね。「臨時」なわけですからね。
でも、社会はこの「臨時」がないと、成り立たないのですよね。「明日は我が身」といいますが、来年の今頃は私も無職か、「臨採」かになるわけですからね。
さて、登場人物は、地方に住む女性(パートでしょうか?)が言われます。
子どもが一番母親を求めていた時期に、私は少しでも長く自分の時間を売って働くしかなかった
これは雇用されるということは、全ての人に当てはまることだと思われます。つまり、賃金とは、時間を売って頂いているわけです。もっとも私らは、部活の時間を無料で奉仕してきたわけです。だから、まだいい方ではと、正直思いました。土日もでしたから。
話は変わりますが、これを嫌うなら、人は経営者となるか、不動産業や投資、ネット起業で設けるしかなくなるわけですね。
問題は、最低賃金を全国一律にというのが、この方の主張です。これは問題ありだと思います。東京と地方では、もともと「物価」が違うわけです。ですから、「公平」「平等」というのを歌うなら当然、賃金差が出てくるのではないでしょうか。「自由」を歌うなら同一賃金となるかと思われます。後者をとれば、意外と東京一極集中を防げるかもしれません。
■第三は「過労やパワハラ 正社員にも苦悩」です。私の場合は、やはり部活動でしたね。平日放課後の部活動、土日の練習試合や公式試合、監督会議、審判講習等々にあけくれ、試合参加者の名簿提出等々、クラスが2つあるのと一緒でした。これに、賃金は支払われません。ガソリン代も出ません。これを30年以上やってきたわけです。これが私の「苦悩」でしたね。「ブラック」と言われる所以でしょうか?