■各紙 2020年1月1日 ダイジェスト版

 

 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。それでは、新聞各紙元日号のダイジェスト版を紹介します。


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■朝日新聞では、実は年末から新連載が始まっていて、
正月用ではなかったわけです。こんなものが年末に
始まっています。

■「カナリアの歌」、一体どんな意味があるのだろうと
思っていたら、鉱山に例えて、鉱山では一酸化炭素中毒を
防ぐため、敏感なカナリアを持ち込んでいたというのは
知っていました。これなのです。

 つまり、地球温暖化が進んでいると言われているのですが、
カナリアの声というか、歌が聞こえていますかという意味です。

 今回は、気温上昇による、台風やハリケーンの甚大なる被害
や、そこまでいかなくても、温暖化の現象を皆が感づいている
のではないか、つまりカナリアの声がなっているのではないか
というわけなのです。

 ネーミングがうまいなと思いましたが、そんなこと言っている
状況ではありません。

 一例として、デンマークの氷床の崩壊がすさまじいようです。
これにより、海面が0.1mm上昇したそうです。海水面の平均
温度は0.54℃上昇、日本近海では1.12℃上昇、こうなってくると
怖いですよね。

 今こそ、おざなりになっている総合学習で、環境教育を見つめ
直したいものですね。


■アイデンティティに関する特集連載も2面続きで始まりました。

 1面が「イラン系日本人 それが私」、2面が「あなたは何人
ですか?」です。

 要するに、外国から来た人々がこの日本で何を思い、考えるのか、
さらには多国籍の人々が何を考えているのか、こんな特集です。

 考えさせられる内容でして、これからの少子化日本の成り行きに
大きく関与してくる話題ではないでしょうかね。

 前者が世界の今なら、後者は日本の今を知る、いい機会となるの
ではないでしょうかね。

 正月の今回は、「ユダヤとアラブ 宿命越えて」という記事です。

 ゴーン氏で有名になったレバノンも近くです。この際、この辺
の事情を学習したいなーと思ったことでした。


■もう1つの年末からの連載は、「現代迎春考」です。

 これも新しい形が見られると思います。正月の今回は第3回で、
「だんらん 家族じゃなくても」です。大体、類推できますよね。



■ゴーン氏関連での見出しはこうです。

「ゴーン被告、レバノンに逃亡」「保釈中の逃亡 寝耳に水」
「大脱走 海外でも驚き」

 驚いたのは、被告になのか、日本の制度なのか、日本の税関か?
面白いところかと思います。

 あの変装を思い出したことでした。「さもありなん!」と。


■連載は、「志エコノミー」ということで、第1回は日ハム監督です。

 要はこうです。お金もうけは、道徳観の裏付けがなければ失敗する
というわけです。

 この記事と日経の「逆境の資本主義」(後述)を読み比べると、
さらに面白いと思います。

 ケインズ経済学、「神の見えざる手」はあまりにも資本主義として
有名な言葉になったわけですが、日経はそれも前の話、今では、
・・・・というわけです。


■もう1つは、「2020 どう生きる」というものです。

 今回は「背負わない 日の丸」という見出しです。意味深ですね。



<<<<<<   「読売新聞」   >>>>>>

■ゴーン氏には、こんな見出しです。

「ゴーン被告無断出国」「木箱に隠れ出国情報」
「弁護団 寝耳に水」「大逃亡 世界も衝撃」

 諺が使われていますね。


■私は原監督ファンなのですが、さすが読売、原監督の
インタビュー記事が載せられておりました。




<<<<<<   「毎日新聞」   >>>>>>

■ゴーン氏関連の見出しはこうです。

「弁護団 寝耳に水」「ゴーン被告 海外逃亡」
「逃亡懸念 現実に」

 これらを読むと、いかに日本の出国手続きが甘いかと
いうのがわかりますよね。

 スパイとかならわかるのですが、普通では考えられない
パターンですよね。


■連載は、「米中のはざまで」というもので、第1回目の
今回は「日米で月面着陸」「月面 覇権争いの最前線」
というものです。


■中学社会地理で使える記事としては、「欧州ガス市場
米露攻防」というのが使えますよ。

 いわゆる天然ガスのパイプラインです。地図つきですから
すぐ使えますね。






<<<<<<   「西日本新聞」   >>>>>>

■ゴーン氏に関しては、こんな見出しがついています。

「ゴーン被告 海外逃亡」

 以前、「逃亡者」という映画がありましたが、これを
地で行く形でしょうか。


■特集は「中村哲とい生き方」が目につきました。

 信念はこうだったそうです。

「誰もが行きたがらぬところへ行け、誰もがやりたがらぬ
ことを為せ」

 我々にはできないことですよね。「死」と隣り合わせ
なのですから。

 記事的には問題ありです。次のような下りがあります。

「気性の荒い川筋男たちを・・・・」とい本文があり、
見出しに「川筋気質 祖母の教え胸に」とあるのですが、
意味不明でした。

「川筋」って、何??????



■自転車通勤の私が感動したのは、「2020円 くまもとの旅」
という記事でした。

 記者さんが熊本と三角を自転車で往復するという企画?
です。

 いや、私もそこまではできないなーと思います。全長
80kmだそうで、いやはやという感じでした。


■どの週刊誌も今、キャッシュレス決済に血眼になって
書いているわけですが、本紙もそうでした。ここは、
週刊誌の方が当然、詳しいわけですが、簡単に理解は
できると思います。



<<<<<<   「熊本日日新聞」   >>>>>>

■「深まる恐竜研究 存在 より身近に」という記事は、
理科室の掲示資料としてもってこいですね。


■「新聞=教材」という本紙販売グループのCMが1面
全面に掲載されています。

 私が大昔?から述べていたことです。やっと、日の目を
浴びてきたかという感じです。


■ゴーン氏関連の見出しはこうです。

「ゴーン被告 海外逃亡」「寝耳に水 弁護団困惑」

 取り上げ方がやはり新聞社によって全然違います。

 見出しは似ているのですが、掲載場所、見出しの大きさ
いい比較になると思われます。


■連載は、「くまもと令和ライフ」ということで、第1弾
では10代を取り巻く問題について述べるということでした。

 正月は「私立中進学 夢のため」とあります。

 私は今回の記事を読んで、その裏を読みました。つまり、
「格差」です。

 夢があったとしても、私立に行かねばかなえられないと
「仮定」すると、そこには、「格差」という問題が浮かび
上がってきますよね。

 ま、私は塾には一切いかずに、自分の人生を切り開いて
きたので、あくまでも「仮定」ですね。


■いい意味で「面白い」と感じたのは、3紙合同の広告でした。

「知らなかった、という被害を無くしたい」という文章で
始まります。

【発問】3紙とは、熊日、福島民報、神戸新聞です。共通点
は何でしょうか。

 地震ですよね。しかし、なぜここに河北新報とか、岩手
日日新聞、北海道新聞とかが入ってこないのでしょうか。





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■「逆境の資本主義」という連載が始まりました。第1回目の
今日は、「さびつく成長の公式」という見出しで、要旨が
書かれています。

 それを抜粋すると、内容が推定できるかと思います。

「資本主義の常識がほころびてきた。資本を集め、人を雇い、
経済が拡大すれば社会全体が豊かになるーー。そんな成長の
公式が経済のデジタル化やグローバル化で変質し、格差拡大
や環境破壊などの問題が噴き出す。この逆境の向こうに、
どんな未来を描けばいいのだろう。」

 資本主義の崩壊については、環境問題が大きくなった頃から
言われていたことで、目新しいことではないと思います。

 QRコードも用意されており、動画ありですよ。
 何しろ、3面構成です!!



■ゴーン氏出国に関しては、こう見出しがつけられています。

「周到 不意打ち出国」「弁護人 寝耳に水」

 せっかくなら、「用意周到」という四字熟語を使ってほしい
ところです。

 不意打ちはいいですね。慣用句というところでしょうか。
諺も付録でついていますね!!



■2つ目の連載は、「2020年 AI先読み通信簿」というもので、

 こんな表が用意されています。

~~~~~~~~
体育(ロボット)
 A 瞬時に物を認識し、なめらかにロボットを動かせる
 A 倉庫や工場で人以上のスピードで物を運ぶ
 A 周囲をしっかり認識し、安全にドローンを動かせる
 A 建物の中でも自由に移動ができる
 B 片付けがきちんとできる
 C 複数の業務に対応できるようになろう
   総合評価 ◎
~~~~~~~~
 
 今後、国語・美術(表現)、算数(データ解析)、外国語
(翻訳)、社会(倫理)で成績がつけられるという記事です。

 面白いですよね。


■これは連載なのか、よくわかりませんが、「2020 変われ
ニッポン」というテーマで、次のような記事が8面も続くのです。

1面目:「解散・改憲・総裁選・・・どう判断」「最長政権、
総仕上げ視野」「連続在任日数でも歴代1位へ」

2面目:「予測可能な社会示す好機」
「5G時代、通信の壁破る」「高齢化や災害対策にも」

3面目:「開発競争 海外勢に挑む」「空飛ぶクルマ離陸へ」
「ヒトの移動手段を一変」

4面目:「巨大ITに対抗できるか」「銀行襲う2つの大波」
「マイナス金利で余力なく」

5面目:「利用者負担の見直し急務」「介護保険創設20年」
「財源も人も不足 未来描けず」

6面目:「女性活躍、国の勢い左右」「男性の育休元年なるか」
「深刻な少子化に歯止め」

7面目:「ネーティブ世代 育成急げ」「量子技術、米中追う」
「産業や安全保障で優位に」

8面目:「五輪後の東京 魅力保てる?」「首都の顔選び7月に」
「ビジネス基盤の充実 不可欠」


 ここが一番、読み応えがあるかなと思います。


■「人生100年時代のマネー」ということで、クイズ形式の資産
形成別冊があります。広告特集になっていますが、これから
若い世代の方は、必見かもしれませんね。

 私はもう1年後には、収入がなくなるので、資産運用はアウト
です!!

 もう1冊、別冊で「5Gの出番です」という特集があります。

 もうすでに、韓国や米国、中国では昨年から始まっていて、
日本はものすごく遅れをとっております。

 その5Gが春以降、始まるというのです。スマホも買い直しに
なるのでしょうかね???

 どう変わっていくのかは記事を読んでみてください。

 日経、楽しかったです。




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■ゴーン氏に関しての見出しはこうです。

「ゴーン被告は逃げる 的中」「ゴーン被告 レバノン逃亡」

 にたりよったりですね。


■連載はこうです。

「灯す」第1部「つなぐ」

 今回は「なぜ日本人は聖火を求めるのか」ということで、
オリンピック関係でした。

「つなぐ」「集める」は、聖火リレーのテーマなのだそうです。

 別の項では、「聖火リレー水素燃料で」という記事が踊って
います。


■新春対談は、総理です。相手は岡田准一氏と村上まい氏です。
さすがは産経新聞ですね。


■「めぐみさんへの手紙」というコーナーがあって、見出しは
こうです。

「拉致解決へ 本気の願い」

 人権のテーマの1つとして、拉致問題が研修会でもよく言われ
ます。

 しかし、大学教授の講演でも、具体的に授業をどうするか
というのは、提示されません。

 この具体例がないと、だれが加害なのかというのがはっきり
しませんよね。

 授業イメージがあまり持てないわけです。

 そんな時、ここでは、とある小学校の5年生が作文を寄せて
くれたというものです。こんな実践があるのですね。

 1つの授業実践を見せられた思いがしましたが、授業の内容
はわかりません。ここまで取材があるとわかりやすいのにと
感じた次第でした。