■熊本日日新聞 2019年8月31日(土) 「防衛費・・・」

 

■毎年、増え続けている防衛費、今年も相も変わらず、約5.5兆円ですよ。日本の国家予算が100兆円を超していますが、その消費税分という換算になります。その消費税は10月から10%に上がります。

 つい先日、年金が目減りするというのなら、この防衛費を充てれば、すぐ解決すると思うのですよね。

 だって、考えて下さい。これだけも使っているのに、北朝鮮が打ったミサイル情報は、韓国や米国から伝えられないと、日本独自では解読さえできない国が、いざ戦争となって勝てるでしょうか、はっきり言って無駄金です。

 

■GSOMIAショックというのがあったのですが、元はと言えば、政府の輸出規制問題にあります。考えてもみて下さい。小学生でも知っている日本は、加工貿易国家です。資源が何もない日本にとって、生きてく術は貿易しかないわけです。その貿易で韓国に対していくわけですから、馬鹿げています。しっぺ返しを食らったら、食べていけませんよ。だって、食糧自給率はもはや38%なのですよ。富裕層しか食べられなくなります。先ほども書きましたが、年金はないのです。食料も貿易に握られています。そんな状況で、輸出規制や防衛費増加なんて、日本を滅ぼそうと思っているとしか、思えません。

 

■元はと言えば、徴用工問題かもしれませんが、これらが起きる最大の要因は、日本国家の衰退なのです。昔はなかったのです。それは、韓国が力をつけてきたからです。もはや、スマホは韓国だし、1年前から5G通信をやっています。だからか、防衛費5兆円の日本は北朝鮮のミサイルを感知できないが、韓国は即、発表できます。はっきりいって、技術の差です。日本はまだ4Gでして、1年以上遅れているわけです。だから、いろいろと強く出られるのです。その輸出規制品を韓国が独自に調達できれば、日本は「不要」になります。日本のやっている施策が全くもって理解できません。これも、日本国民が選んだ選挙の結果、皆で衰退へがんばろうと押しているとしか思えません。日本得意の自分を苦しめる道の選択です。

 日本がとる位置は、技術大国です。これしかないのです。技術で優位にたてば、かっての「JAPAN AS NO.1」となります。GDPももはや世界で26位だったでしょうか、そこまで落ち込んでいます。

 何でも甘い日本に陥ってしまっていると思います、少なくとも1980年代を生きてきた私には。