■熊本日日新聞夕刊 2019年6月5日(水) 「海の・・・」

 

■今回のアザラシに巻き付いたプラスチック製の漁具は授業に使えるとは思いますが、これはあくまでも漁具ですよね。ゴミではないのだと思います。プラゴミというと、私はペットボトルや話題のストローを中心としたものと思っているので、漁具までゼロというのは使用上、生きていく上で必要不可欠ではと思ったりするのですが、記者の視点とはまた違っているのだなーと感じた次第でした。

 

 漁具まで含めてしまうと、ではどうするの?という話になりますよね。ペットボトルだと、ビンに変えようとかできますが、どんなものなんでしょう。

 それともう1つ、なぜマスコミは今から遡る25年以上前、環境ホルモンの悪玉として取り沙汰されたプラゴミの大本、レジンペレットを取り上げないのでしょうか。あの当時、キャンペーンでも組んでしっかりと取り組んでいれば、ここまで悪化しなかったと思うのです。もちろん、行政の手腕が大きなところですが、行き着く先は個人や企業の生き方や道徳観ですよね。

 私はそれをこそ、報道してほしいのですが、一切、見たことがありません。なぜなのでしょうか?

 マスコミは、なぜか、「経過」を取材しようとしない(あの事件はその後どうなった等など???)と思います。その点、マスコミの1つたる週刊誌は経過を追いますよね。棲み分けでしょうか。ただ、レジンペレットと海のプラゴミは私が知らないだけかも知れませんが、見かけたことがありません。