■熊本日日新聞 2019年2月17日(日) 「保護者・・・」

 

■「放課後児童クラブ」という名称というか、システム、私は、名称こそちがえ、システムこそ違え、これまで長年にわたり、全国では熊本県のみ(に近い)で行われてきた、部活動がこれを担ってきていたと思います。多くは男性教員でした。私はそろそろ定年なのですが、新採からつい2年前まで、この部活動の最前線で携わってきました。放課後はなきに等しく、教材研究は夕食後でした。妻との会話もままならず、学校の仕事は家でやるという生活でした。つい2年前まで。

 こんなのを教委が書かないのが、マスコミが書かないのが「驚異」でした。多くの教員の犠牲で、「放課後児童クラブ」は運営されてきていたと思います。そして、不祥事があると、教員のみが矢面に立たされるという、何ともいえない世間の風潮、私は何だろう、この考え方と、正直思ってきました。

 部活をしない、できないと、一生涯、ほとんど部活動に携わらない教員もいました。私も経験していない部活動ほどイヤなものはありませんでした。それでもやってきました。応援してきました。もっと、無償でがんばっている教員を思いやっていいのだと思うのですが。

 県とか市が、こんな「拡充」なんて言っているのですが、もっとそれを現場で自分の生活を犠牲にしてやってきた教員が報われてもいいのではないか、記事の一文に「それまでは、部活動として、ボランティアの教職員がやってきていた」なんて、表現があっていいのではないか、そう思った記事でした。