■朝日新聞 2017年6月18日(日) 「日曜・・」

 

■「戦禍を結ぶ二つのマリア」という見出しです。この記事、小学6年の平和学習(修学旅行)や図工での「ゲルニカ」鑑賞で使えそうです。

 

【発問】ドイツ軍のゲルニカ攻撃(1937年)後、ドイツ軍将校がピカソのアトリエに入って言った。

「これ(ゲルニカ)を描いたのはあなたか」

 ピカソは答えた。さ、何と答えたでしょうか。

 

■「二つのマリア」とは、1つは原爆投下後の浦上天主堂の被爆マリア像、もう1つがゲルニカ攻撃後の破壊されたマリア像です。このレプリカが一昨年(投下後70年)、天主堂に寄贈されたというのです。この2つの都市は平和交流を進めているというのです。

 今年(攻撃後80年)は、長崎から被爆マリア像のレプリカが贈られたというわけです。

 素晴らしいなーと思ったことでした。

 

■さて、答えです。皆さんは、何と答えられたでしょうか。

正解は、ピカソ曰く

「いや、君たちだ」

 さすがは、ピカソ、答え方から的を得ていました。

 

■随想はこう締めくくられます。

「そのドイツも第2次世界大戦後期に連合国軍の激しい都市爆撃を浴びた。全土の死者は60万人ともいわれる。米軍の空襲に焦土と化した日本も、中国では無差別爆撃を繰り返した。加害も被害も、正義も悪も、いともたやすく反転する。そうした中で、ピカソが描いたように、おびただしい無辜の生が裁ち切られてきた。」と。

 

 いい勉強になりました。