■各紙 2017年2月21日(火) コラム・・・

 

■まずは、朝日新聞の「天声人語」。次のような文章があります。

 

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▼最近「鼻うがい」という治療法をよく聞く。(中略)冒頭の佐藤さんの著書にも似た治療法が紹介されている。(後略)

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 コラム氏は、どうやら「鼻うがい」なるものを佐藤氏の著書『九十歳。何がめでたい』から学んだというらしいですが、コラムを書かれるような方が貝原益軒の『養生訓』にこの記述があるのを知らないとはびっくりしたことでした。「最近」とありますが、知っている人はずっと昔から知っているし、この私でさえ、30年ほど実践しております。

 健康書によると、この鼻うがいは、江戸時代の上記書に詳しいと、どこにでも書かれている内容なのです。

 

■次に、熊日新聞の「新生面」です。次のような文章があります。

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▼変わらぬ姿がうれしい偉人もいた。小学3,4年生で学ぶ「地域に尽くした先人」では、現行教科書の多くが通潤橋を架けた布田保之助を扱っている。地震で傷ついた橋の修復を後押しする意味でも、教科書掲載が続いてほしい

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 これは明らかなる「事実誤認」です。まず、「現行」教科書で通潤橋を取り上げているのは、たったの1社のみです。しかも、児童数の多い、(会社経営の)大票田となるべく、熊本市がこの教科書を採用していないという現実があります。教科書会社は、次年度も、通潤橋を扱ってくれるでしょうか。通潤橋が載るということは、熊本県民のために書いたといっても過言ではないと思うのですが、熊本市はそれを採用していないという現実に、偉人は泣いているかもしれません。地震の後押しをするという論調なら、この教科書を熊本市が、いや熊本県全体が採用するべきと結ぶべきかもしれませんね。