■熊本日日新聞 2017年2月6日(月) サラ金広告

 

■今、しきりとラジオCMで「過払い金」のことを弁護士事務所が言われているのは、皆さん、ご存じでしょう。もう、期限が迫ってきているのですよね。最高裁で返還命令が出てからというもの、これが判例となって、過払い金の請求が始まり、多くのサラ金業者がつぶれたのでした。サラ金に国民が手を出したのが、今から15年ほど前、失われた10年で、皆がどん底を味わっているころです。バックには、大手銀行が控えております。

 この判決が降りてから、ここ10年は弁護士業務はほっかほっかと言われておりました。なぜか、最高裁判例があるので、過払い金請求という案件が山ほどあったからです。いわゆるグレーゾーンで貸し借りをしていた部分の過払い金です。

 それで、サラ金が町中からなくなり(例えば、新市街入り口はサラ金の広告板ばかりでした)、駅前からも撤退でした。そして、CMもなくなり、新聞からも広告が消えていきました。

 

■ところが、ここ3年ほど、熊日でキャ○○○○という2社の名前が「月曜日」によく載ってくるようになりました。なぜ、月曜日なのでしょうか。週末が支払い期限だとすると、月曜日から取り立てが始まるからなのでしょうか。なぜか、載ってくるのは月曜日です。

 それはそうと、借りる際は、かなりの計画を立ててやらないと、いけないと思います。「歴史は繰り返す」といいます。多くの方が幸せな生活をされることを期待するのみです。金融教育の教材になるかと思われます。いくら借りたら、いくら払わねばならなくなるのか、等々です。