■熊本日日新聞 2017年1月3日(火) 「一番搾り」(熊日広告)

 

■いわゆる、よくあるキリンビールの広告です。この図柄を明治時代で学習したいです。

 

【発問1】正月にお酒を飲まれた保護者の方も多いことでしょう。その中にキリンビールもあったかもしれませんね。さて、この中に、「キリン」の3文字が挿入されています。どこだか、わかりますか。

 

【発問2】この図柄から、わかることは何ですか。人間は別にして、図柄だけに注目してください。

 

1)中国の聖獣、キリンがモチーフになっている。

2)足は馬、顔は龍に似ている。

3)顔にひげが生えている。

4)体に鱗がある。

5)全体的に黄色・黒・白の3色である。

 

【発問3】この図柄に関係のある歴史上の人物が1人います。それは誰でしょうか。上がった意見の中にヒントが隠されています。

 

【解説】実は、キリンには2つの漢字があります。麒麟と騏麟があります。前者は中国に伝わる聖獣を意味し、後者は足が速い馬を指します。いわゆるキリンとは関係ありません。

 隠し文字、キ・リ・ンが顔の耳からしっぽの方に、あしらわれていますね。さて、関係のある人物とは、坂本龍馬です。龍と馬ですね。

 明治維新後、ビール会社を創設したのが、長崎観光地で有名な、トーマス・グラバーです。このグラバーと三菱を創設した岩崎弥太郎を出会わせたのが、同じ土佐藩の坂本龍馬だったそうです。このひげは、グラバーのひげに似せているといわれています。岩崎が出資して、明治40年には麒麟麦酒株式会社となりました。

 

■たかがロゴマーク、されどロゴマークですね。