■熊本日日新聞 2015年10月23日(金) 「ショッピング・・・」

■今日も、とある研究発表会で、スーパー(本日はコンビニでした)単元の学習を見学してきたことでした。そんな学習で役立つ資料が、このコーナーです。
 大型ショッピングセンターや商店街、百貨店の学習しかできませんが、県内にどんなものがあるかだけでも知ることができます。掲げてあるのは、
・おらおシティモール  ・一の宮町の門前町商店街  ・鶴屋百貨店  ・NEW-S   
・熊本パルコ  ・ゆめタウンサンピアン  ・ゆめタウン光の森  ・イオンモール熊本  
・宇土シティモール  ・イオンモール宇城  ・イオン八代ショッピングセンター

■本日、本クラスでは、以下のような最後の学習を行いました。
【発問1】鶴屋のチラシを見せて、今、何が行われていますか。(フランス展)

【発問2】何階で行われていますか。(6F)

【発問3】なぜ、1Fや2Fでなく、6Fでしょうか。
 この発問がメインです。当然、子どもたちからは、「ついで買いを誘う」と出されました。
【説明1】その通り、デパートでは、客を下の階へと呼び込みたい、このことを「シャワー効果」と呼んでいます。


【発問4】なぜ、食料品売り場は地下ですか。
 子どもたちからは冷やす必要があるからと出されました。私は「やっぱ、ついで買いなんです」と言って、「何効果と言えばいいでしょうか。」と問いました。訳のわからない応えが返ってきました。
【説明2】客を上に上げたいので、「噴水効果」と言います。これは、学校の授業参観でも使えます。私が学校長だったら、屋上で、・・・・・(省略)


【発問5】なぜ、デパートのエスカレーターは4Fで切れているのでしょうか、かならず、回り道をして乗らねばなりません。
 子どもたちからは、・・・・・?でした。正解は、子ども用品売り場を迂回させるためです。これまた、にくい演出です。

 これらを授業しました。これは、起業家教育にもつながると思います。最上階に遊び場があったり、最上階にレストランがあったりする理由も当然ながら読み込んでいくことでしょう。

■今日の発表会は社会科の発表会ではなかったのですが、私なら、「コンビニVSスーパー」では、レジを使います。要するに、POSシステムを見抜かせたいです。レジシステムがまるっきり違います。この2枚の画像を提示して、違いを考えさせます。すると、コンビニの至上命題、
「欲しいものを、欲しい時に、欲しいだけ、消費者に与える」
 論理が見えてきます。スーパーとは違います。もちろん、棲み分けがなされているわけです。つまり、勝った、負けたではないわけです。

■今回の学校周辺は、スーパー学習にはもってこいです。大型店がすぐ近くに2店舗、とあるコンビニが校区内に4店舗です。弁当店が近くに2店舗、スーパー学習にはもってこいの立地条件です。スーパー学習指定校みたいな学校でした。
 ついでに、なぜそのコンビニが4店舗あるのか、この秘密を私だったら、子どもたちに探らせます。理由は、全て言ってしまっていいのでしょうか、
 そのコンビニの戦略です。つまり、徒歩8分以内、500M圏内に他店を入れない、ドミナント出店方式をとっています。艦隊として、運送が可能です。トラック1台がこの4店舗を短時間で回ることができます。四国にそのコンビニがないのも頷けますよね。全ては「効率」なのです。言い悪いは別問題として、企業論理というものでしょうか。

 なお、私は上記授業のために、これまで寿屋や鶴屋を見学・試食(実際に食堂にて)させております(今年じゃありませんが)。また、ファストフード店(〇〇ド〇〇ド)を社会見学旅行に入れて実施しておりました(H10年頃) 我ながら、かなり先進的な学習だったかな?なんて思っているところです。

こういうのを見抜ける子どもたちに育てていくと、社会を見る目が変わってくると思います。
   そこに、その店(その〇〇)があるのには、訳がある

 自ら学ぶ子どもが育っていくことでしょう!
 長文にて失礼しました。