■産経新聞 2014年7月29日(火) 「歴史授業・・・」

■「教育再生考」の第1回のテーマに上がったのは、歴史教育でした。特に、近現代史です。曰く、「光を伝える教育への転換」です。一理あると思っています。特に、近現代史が話題に上がった20年前、廃藩置県の意味等々を知ってからは、全く違った歴史観となったこともありました。

 今回は例として、製糸工女の授業が紹介されております。農家での貧しい、過酷な農作業よりましだったというわけです。

■ここでの主張の1つは、歴史を逆に学習していけないかという問題です。「逆さ学習」と銘打ってありました。前例がないのだそうです。私の恩師だった有田和正氏は、時代順に歴史授業をしなかったとして、あまりにも有名ですよね。

■しかも、高校では場合によっては、日本史を学習せずに卒業してしまうという問題もありますよね。一番、多感な時期に日本の歴史を学ばなくてもすむということは問題です。ちなみに、私は自虐史観の先生から高校日本史を学びました。感想は、「なんて日本はひどい国なんだ!」と思ったものでした。これに対し、自由主義主観の学習が近現代史としてクローズアップされてきているわけです。教科書採択問題としても浮上していますよね。

 要は、正しい歴史を教えることなのですが、そこが難しいですよね。