■産経新聞 2014年2月1日(土) 「解答乱麻」

■このコーナーは数人の執筆者が土曜日に交代で連載するというものです。本日は、「教師の実力の劣化現象」というテーマで、元小学校教諭の向山洋一氏が登場されております。
 私は若き頃、向山氏を追いかけて教育実践が重ねていったわけですが、冒頭からショッキングな文言です。
「教師との実力が、急速に落ちていると感じる。危機的ですらある。」と。
 さらに続けて、「教育書も読んでいない。新聞をとっていない人も多い。」と。

■もっと多くのことが語られているのですが、ここでは、この新聞に限って、私見を述べたいと思います。これは、正論です。5,6年前、NIEの定期研修会に参加してびっくりしたことがありました。何と、参加している女性教師が言いました。「私は、新聞とっていないのですが、・・・」という前置き、唖然としました。とっていないのに、研修会に来ているの!という、我が耳を疑うシーンを体験しました。ちょっと皮肉で「指導」?したことでしたが!

■これが、現在の教員を物語っていると感じます。教育書もしかりです。ほとんど、知的ではなくなってきていると感じます。これで、子どもの前に立つわけですからね。教育書でなくてもいいから、本や新聞を読んで、教壇に立ちたいものだと思います。