■熊本日日新聞 2013年10月3日(木) 「健康被害・・・」

子宮頸がんワクチンの話題です。導入された頃、マスコミや各自治体の論調は、「これしかない」というような感じだったかと思います。ところが、ここへ来て、「徹底調査を」というわけです。なぜ、今頃なのでしょうか。

■被害がいよいよ広がってきたからでしょう。実は、導入される時から、識者は知っていました。問題があることを。私も書籍からその情報をつかんでおりました。副作用と性教育の問題からです。私が知っている位ですから、マスコミや自治体も知っていたのではないでしょうか。だとしたら、もっと両論表記をすべきで、薬害エイズなどの問題もあったばかりですので、注意喚起を促すことが必要だったのかもしれません。

■もちろん、これは結果論ですから、事態がどうなるかはわからなかったと思います。副作用が全くなかったかもしれないし、何とも言えないわけです。さらに、副作用があるといっても、確率論からすると、ほんの少数なのでしょう。しかし、被害というのは、いつもその少数が問題なのだともいえます。

■もう少し、導入前に、無料にするとかの判断を、検討すべきだったのかもしれませんね。副作用が報告されていることを。知っているのと、知らないのでは、選択の幅が違ってきますからね。これまた国の対応が問題に上がってくるのかもしれません。