■熊本日日新聞 2013年8月14日(水) 「村の戦争」

■昨日から始まった、新しいシリーズ、表題からして「刺激的」です。この話は、私は小国で教鞭をとっていたので、何回となく聞いたことが有り、うろ覚えですが、夏休みの友みたいなものに教材としても入っていたような、いないような、記憶が残っております。

■要は、B29が零戦との空中戦で、大分・熊本県境に1機撃沈され、落下傘で降りてきた米兵を殴り殺したというものです。こんな状況は阿蘇だけだったのか、いや、そうではない、各地でこんなことが頻発していた。では、なぜ人々を狂気にさせてしまっていたのか、それを探ろうという連載ではないでしょうか。

■中東でもよく米兵の死体を見世物にしたとか、そんな記事が掲載されますが、それと似ているのでしょうか? 本日の見出しには、「止められなかった暴行」とあります。当時、小中学生だった人々が昔を証言として語っておられるわけです。今、すでに80から90歳の方々です。

■これは、戦争心理に迫る、あるいはいじめ心理にせまるものを持っていると判断しました。このシリーズが終わった時、それをどう教材化していくか、バトンは記者から教師サイドへと手渡されるのではないでしょうか。