■産経新聞 2012年11月10日(土) 「水くむ少年・・・・」

■「水くむ少年」という写真は、皆さん、ご存知でしょう。各紙で震災後に報道された、がれきの中をペットボトルを持って歩く少年の写真です。この続報が紹介されていました。道徳の授業でぜひ使いたいものです。

■「さて、この少年、今、ペットボトルに変わって、何を持っているでしょうか。」と問いたいです。
トロフィーです。全東北・北海道防具付空手道大会で個人、団体ともに優勝したそうです。その栄冠のトロフィーです。

■少年は、愛用の空手道具一式を津波にながされてしまいましたが、何とその一式が溝の中から見つかったとのこと、汚れがとれないため、試合には着用できないが、宝物になっているそうです。
「少年の宝物とは、一体何だと思いますか。」

■あの写真は、「悲しくて、怖くて、何の言えないような気持ちだった。それでも、何か自分にできることをしようと思って始めたのが水くみ」だったそうです。

■少年の姉が一足先にトロフィーを勝ち取った時、なぜ自分にはないのか、と悔しがったといいます。それをバネに日本一を目指した全国大会が津波で中止。そして、今回、見事、トロフィー獲得。妹が今夏に生まれ、家族を守ると心に決めているといいます。

■「不撓不屈」という価値項目で、道徳の授業に臨みたいと思っているところです。