毎日の記録に、忘れがちな暦に関することを集めてみました。
28日から七十二候は、霎(こさめ)時々ふるに変わりました。
霎は小雨が降る音を表しているとか。そろそろ秋も終わる頃。
小雨しとしと、どこか侘しさを感じる時季です。
六曜 : 先勝
旧暦 : 9月23日
二十四節気 : 霜降
七十二候 : 霎時施(こさめときどきふる)
特記 : 初恋の日
島崎藤村ゆかりの宿である長野県小諸市の中棚荘が制定。
1896(明治29)年のこの日、島崎藤村が『文学界』46号に『こひぐさ』の一編として初恋の詩を発表。
まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり
島崎藤村 初恋 第一節
毎年、初恋をテーマとした「初恋はがき大賞」等のイベントが行われている。
今日の誕生花 : りんご(林檎)
花言葉 : 誘惑・名声
*** 今日のつれづれ ***
今日は「初恋の日」なのだそうです。
あまり詩を読むことはしない私でも、この記念日の所以になった島崎藤村の詩は聞き覚えがありました。
まだあげ染めし前髪の…この出だしがとても好き。
初々しさがこの一句だけで匂い立ってる気がします。
初恋というタイトルにこれ以上ないくらいぴったりの出だしじゃないかしら?
そんな私の初恋は、前髪すら上がらぬ幼稚園の頃でした。
相手は、同じ幼稚園に通ってた、ご近所に住んでた同い年の男の子。
時々通園が一緒になると、それだけでご機嫌だったっけ。
お引越しでお別れしたけど、20歳近辺で偶然再会したりして。
人生って、平坦なようでも、それなりにいろいろ起こるものですね。
*** 今日の読書メモ ***
いま読んでる小説 : 火怨 マンチュリアン・リポート
火怨の上巻が読み終わったところで、図書館で予約していたマンチュリアン・リポートが来ちゃいました。火炎の下巻とどっちから読もうかな…。
*** 今日の歴史的出来事 ***
* 1863/10/30 文久3/09/18
芹沢鴨が、平山五郎、平間重助とともに八木邸で近藤勇らに暗殺される。37歳(誕生:文政10(1827))。新選組局長。
* 1890/10/30 明治23/10/30
教育勅語が発布される。
* 1921/10/30 大正10/10/30
東京の歌舞伎座が漏電のため全焼する。
「想い雲」は、「みをつくし料理帖」シリーズの第三弾。
私のいま一番のお気に入りの時代物です。
- 想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)/高田 郁
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内容は、早くに両親を水害で亡くし、身を寄せた先の料理屋で料理人として育った少女・澪が、親とも慕う、その料理屋の女将さん(ご寮さん)と共に出てきた江戸で、様々な苦労をしながらも力強く生きていく、人情味溢れた時代物。
出会いの妙で、澪は江戸で飯屋「つる屋」を切り盛りしていくことになるのですが、大阪と江戸の味覚の違いや、女の料理人というハンデに大店の横槍など、毎回起こる艱難辛苦を料理の才能と周囲の温かな人情に助けられて乗り切って行きます。
巻を追うごとに澪を支える人々が増えていくのですが、その誰もが個性的でキャラ立ちしているので、非常に情景をイメージし易く、読み易いです。
3巻目に当たる「想い雲」は、行方知れずになっているご寮さんの息子の行方を知る元奉公人が現れて辛い知らせを持ってきたり、生き別れになり、いまは吉原の太夫となっている幼馴染みと一瞬ではあっても再会できたり、悲喜交々。
そんな日々の中、身分違いであろう澪の片恋も徐々に育ち、会いたいと願う澪の恋心が切なさと初々しさを添えています。
料理屋を舞台としているので、季節の料理がふんだんに出てくるのも楽しみのひとつ。
今回登場するのは、う尽くし・ふっくら鱧の葛叩き・ふわり菊花雪・こんがり焼き柿。
いつでも何でも食べられる現代とは違って、その時期だけの食材を美味しく食べようと知恵を絞られたメニューは、巻末にレシピが添付されているので料理が好きな方には嬉しいおまけだと思います。
物語いっぱいに詰まった季節感と人情、そして日々を生きる市井の人々の強さ。
心に美味しい時代小説。
とても楽しく読める、この先も期待のシリーズだと思います。
以下は参考。
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