久々に集中して本を読みました。
途中から涙が零れて、読了したいまもまだ目が熱いです。
本の内容は、過不足ない紹介だと思うのでそのまま「BOOK」データベースから引用。
『21歳の杏平は、ある同級生の「悪意」をきっかけに、二度その男を殺しかけ、高校を3年で中退して以来、うまく他人とかかわることができなくなっていた。父親の口利きで、遺品整理業“CO‐OPERS”の見習い社員になった杏平の心は、亡くなった方とご遺族のため、汚れ仕事も厭わず汗を流す会社の先輩達、そして同い年の明るいゆきちゃんと過ごすことで、少しずつほぐれてゆく。けれど、ある日ゆきちゃんの壮絶な過去を知り…。生きることの重さを知るほど、生命は大切で重くなる。爽やかな涙が流れる、感動の書き下ろし長篇小説。』
* * *
この本は、主人公の杏平が心を壊すまでの経緯と徐々に快復に向かって行く現在を交互に語りながら物語が進んで行くのですが、各々のエピソードや登場する人々についてが非常に印象深く、判りやすく綴られています。
たとえば、杏平くんの心の病を一気に発芽させた登山中の二律背反は、こうまで大きな事件じゃなくても誰しも多かれ少なかれ経験したことのある事象だと思われ、私はなんだか心臓が絞られるみたいな気がしちゃって、とても共感できました。
二律背反と殺意の証拠と優しくありながら残酷でもある理解者の存在。
それらが一気に襲って来たらどれほどのプレッシャーになるのかと想像すると心が冷えるようですが、過去と現在が巧みに行き来する所為か読み進むのに苦痛はなく、杏平くんの心が癒えるにしたがって、命の重さや大切さに素直に共感をもつことが出来ます。
ゆきちゃんという同い年のやはり大変な経験を持つ女の子の存在もよく、ふたりが新しいステージに向かう姿やラストシーンの杏平くんの言葉など、読後感がとてもよかったです。
また杏平が勤める「CO‐OPERS」という遺品整理のお仕事にも深い敬意を覚えました。
この会社は実在しているそうで、忙しなく殺伐とした方向に進んでいるように思える現代社会には、天国への引越し屋さんという自負をもつ、心優しくて強く温かい人たちが益々必要になるのかもしれません。
実は、読む前は、「アントキノイノチ」なんていうちょっと笑ってしまうタイトルを軽く見ていたところがあったのですが、読後はそんな軽さなんて微塵も残らず吹っ飛んでしまいました。
それくらい意味のあるタイトルです。
私の紹介はつたないですが、本には心に残る言葉も数多く、本当に心を打つ素晴らしいお話しだと思いますので、何か読む本はないかな…と思われましたらぜひ候補に加えてみてください。
年齢を性別を問わず非常にお奨めいたします*^^*

途中から涙が零れて、読了したいまもまだ目が熱いです。
- アントキノイノチ/さだ まさし

- ¥1,400
- Amazon.co.jp
本の内容は、過不足ない紹介だと思うのでそのまま「BOOK」データベースから引用。
『21歳の杏平は、ある同級生の「悪意」をきっかけに、二度その男を殺しかけ、高校を3年で中退して以来、うまく他人とかかわることができなくなっていた。父親の口利きで、遺品整理業“CO‐OPERS”の見習い社員になった杏平の心は、亡くなった方とご遺族のため、汚れ仕事も厭わず汗を流す会社の先輩達、そして同い年の明るいゆきちゃんと過ごすことで、少しずつほぐれてゆく。けれど、ある日ゆきちゃんの壮絶な過去を知り…。生きることの重さを知るほど、生命は大切で重くなる。爽やかな涙が流れる、感動の書き下ろし長篇小説。』
* * *
この本は、主人公の杏平が心を壊すまでの経緯と徐々に快復に向かって行く現在を交互に語りながら物語が進んで行くのですが、各々のエピソードや登場する人々についてが非常に印象深く、判りやすく綴られています。
たとえば、杏平くんの心の病を一気に発芽させた登山中の二律背反は、こうまで大きな事件じゃなくても誰しも多かれ少なかれ経験したことのある事象だと思われ、私はなんだか心臓が絞られるみたいな気がしちゃって、とても共感できました。
二律背反と殺意の証拠と優しくありながら残酷でもある理解者の存在。
それらが一気に襲って来たらどれほどのプレッシャーになるのかと想像すると心が冷えるようですが、過去と現在が巧みに行き来する所為か読み進むのに苦痛はなく、杏平くんの心が癒えるにしたがって、命の重さや大切さに素直に共感をもつことが出来ます。
ゆきちゃんという同い年のやはり大変な経験を持つ女の子の存在もよく、ふたりが新しいステージに向かう姿やラストシーンの杏平くんの言葉など、読後感がとてもよかったです。
また杏平が勤める「CO‐OPERS」という遺品整理のお仕事にも深い敬意を覚えました。
この会社は実在しているそうで、忙しなく殺伐とした方向に進んでいるように思える現代社会には、天国への引越し屋さんという自負をもつ、心優しくて強く温かい人たちが益々必要になるのかもしれません。
実は、読む前は、「アントキノイノチ」なんていうちょっと笑ってしまうタイトルを軽く見ていたところがあったのですが、読後はそんな軽さなんて微塵も残らず吹っ飛んでしまいました。
それくらい意味のあるタイトルです。
私の紹介はつたないですが、本には心に残る言葉も数多く、本当に心を打つ素晴らしいお話しだと思いますので、何か読む本はないかな…と思われましたらぜひ候補に加えてみてください。
年齢を性別を問わず非常にお奨めいたします*^^*

