俺は大体帰任する日本人からのよき相談役となっている。
転勤の季節、3月末にはどうやってこの「魔の手」から回避できるかの相談が必ずやってくるのである。
まぁ「この世の春を楽しんだ年貢の納め時」だと男サイドをまず説得する。
対処方法
1. バイクを買って
これは安い話で新車のバイクでも15万円、中古のバイクであれば10万円で買えるのでこの金額で済むのであれば安い話である。
気の変わらないうちにすぐに買ってあげろと指示する。
2 マンションの敷金。
これも同じ。
2-30万円くらいで話は終わる。
3 コーヒーショップ
こいつはちょっと金額的に気合が入る。
ショップを開く立地条件にもよるが100万円から150万円は覚悟しておかなければいけない。
俺はホーチミン市内にこの理由でオープンしたコーヒーショップをたくさん知っている。
4 別れたくない
これは対処方法を誤ると遺恨を残すことになる。すなわち話がこじれると「家族にばらすよ」
「会社にばらすよ」
と言う下の句が必ずついてくるのであるから始末が悪い。
彼女本人を呼び出してまず本気かどうか問う。
まず99%金が目当て、すなわち本気ではないのでうまく言いくるめて上の1か2に収まるように何とかまとめるのが腕の見せ所である。