先日、Notes8.0の説明会に参加してきた。
もちろんソリューションとしての興味と、MOSSのライバルもしくは連携システムとしての興味があってのことだ。一通りNotes8.0を核とした製品群の説明を聞いてきたのだが、率直な感想はマイクロソフトとやってることが良く似てるなぁ、ということ。
どっちが先、どっちがお得、なんていう話をしだすときりがないが、一ユーザーとして見た場合、とりあえず”全部揃えれば強い”Notesか、インフラ(ADとSQL)が既にあれば”基本的なことがそれだけで実現できる”MOSSといったところだろうか。目的によってコストパフォーマンスも変わってくるし、単純な比較は難しいが、NotesとMOSSを併用したい、という声を聞く機会が時たまあるのも事実なので、連携部分がお互いに今後機能向上していってくれるととてもありがたい。
ちなみに、Notes8.0からはSymphonyと呼ばれるOffice互換アプリケーションが搭載されている。中身は要するにOpenOfficeで、文書フォーマットはODF。なにもこんなところでMSと張り合わんでもいいだろうに。ODFを否定するつもりも、MSのOOXMLを過剰評価するつもりはないが、互換性があって標準化できるフォーマットならいくつあってもいいと思うんだが、なぜかODF陣営は過剰反応しているように見えて仕方がない。もちろん標準化にあたって問題があるならちゃんと指摘することは重要なのでそれは話が別。なにはともあれ冷静に話をしてほしいものだ。
さて、コンセプトが似ていると言えばGoogleがSharePointみたいなサービスに乗り出すらしい。
米Google、情報共有サイト作成サービス「Google Sites」を発表
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/29/18622.html
アメリカではSharePointのオンラインサービスが既に始まっていたりするが、他社のサービスを買収して統合したというあたりも含めてなんだかMSっぽい(苦笑
Webサービスの行き着く先はどこでも似てくるんだろるか、という気がしなくもないが、MSがヤフーを買収してもまだ勝てないくらい検索市場を支配していて、まだ手を広げようとしてる、というのはMSと同じ道をたどりそうで良いんだか悪いんだか。
一方のMSもマイクロソフトオンラインサービスというのをアメリカで発表して、大々的にオンラインサービスに乗り出すことを表明している。日本上陸はまだ先になりそうだが(形態も未定だが国際展開はやるといってるからいずれは来るはず・・・多分)、そうなったら、今自分がやってるオンサイト(オンプレミス)システム導入のコンサルも何かしら影響を受けるかもしれない。とりあえずアメリカの動向を見守っていこうと思う。