母の葬儀を済ませました。
父が無宗教なのでお坊さんなどなしに
葬儀がしたいと言うので
父の意向を汲んでそのようにしてみました。

葬儀屋さんにその旨を伝えると
「そういう方この頃よくあるので大丈夫ですよ」
と言われホッとしました。
お花の多い祭壇にしてもらい
お焼香の代わりに菊の花を一人ずつ
手向けていただく形にしました。
あと、棺や写真の額を色の綺麗な物にして
母の好みに合うようにしました。

問題はお経がない分
お花を供えるだけでは式がすぐに終わってしまうことです。
お通夜は父に急に挨拶を振ったところ
割と長めに話したので場がもってよかったです。
参加者も少人数なのでお通夜のあとの食事も参加者全員で
式場のすぐ後ろでパーティスタイルで行いました。

お通夜の夜は私と子供が葬儀場に泊まりました。
私は仏教のやり方が合うので
一人で般若心経を唱え、母の前で写経し
棺に入れてもらいました。
鶴も故人を天国に連れて行ってくれると言うのでこの時に折りました。
病院の付き添いの時に折った鶴も合わせて
棺に入れてもらいました。
それぞれ好きにやるのが自由スタイルの良いところだと思っています。
母は入院中何も食べられなかったので
イチゴやゼリーなど好きな物を買って入れてあげたのもよかったです。

告別式では初めから父に頼んでいたのがよくなかったのか、
緊張して挨拶が短めになり
どうしようかと思いました。
シーンとしてしまったので司会の方に先に進めてもらうよう言いに行ったくらいです。
家族全員が一言ずつ喋るような形でもよかったと思います。
我が家は兄が人前で話したがらないので
この形でよかったです。
告別式でも献花して、その後
写真のスライドショーがありました。
夜中に母が亡くなり
病院から連れ帰り、葬儀屋さんと段取りをし、
一睡もしないままスライドにする写真を探すーー当日よりもこの辺が疲れのピークだったと思います。
それでも手を抜かず母の子供の頃や仕事の写真、定年後の趣味のことの写真と散りばめたためとてもよい仕上がりになりました。
スライドに使った写真をすぐ返してくれたので焼場で待っている間、その写真を見ながら親戚と話が弾みました。
私の知らない若い時の母のことなど聞けてよかったです。
ただ私達は式の時間が長くなるように写真を多く選んでスライドの時間を伸ばすつもりでしたがスライドの形が決まっているので時間は伸びないということでした。

私に無宗教にしたいという思いがないので
全くプランがなかったのですが
葬儀屋さんの提案でそれなりに心のこもったよいお葬式が出来ました。

お経がない分何か足さないと時間配分が上手くいかないと言うことが今回やってみて分かりました。

無宗教式でしたいと思っておられる方のお役に立てば幸いです