初日の幕が開くのを待ち望んでいた大劇場雪組公演、初日と12/2(土)阪急交通社貸切、そして12/5(火)ソワレを観てきました。
3週間遅れで開幕しましたが、生徒さんたちにとっては必要な期間であったと思いますし、果たして待ちに待ったと言っていいのかという葛藤もありながら、
だけど幕が上がるとそこには役を生き、心から舞台が好き、この仲間達と作り上げる世界が好き、が伝わってくる生徒さん達がいて、客席降りなどでの視線を交わして私たちが喜んでいる表情を見て更なる笑顔を向けてくれる、そんな生徒さん達を観て、舞台を観て、心からの拍手を送らない人は客席にはいないのではないかと思います。
咲ちゃん、終演後のご挨拶、
「今日の日まで、お客さまが待ってくださっていたこと、そして、今日、こうして初日に沢山のお客さまが劇場にいらしてくださったこと、心から感謝の気持ちでいっぱいでございます。本当にありがとうございます」
拍手に包まれながらそう言った後、うつむき、溢れそうな涙を堪えながら、胸をつまらせ、必死に言葉を発しようと、一度客席からの拍手も起こりましたがそのあともしばらくの沈黙のあと、またぐっと堪えて、
「皆さまに感謝の気持ちを1日1日大切にお返しできますよう、お客さま1人1人のために、大切なあなたのために、愛する雪組の仲間とともに、千秋楽まで元気に駆け抜けてまいりたいと思います」
と。
“大切なあなた”
なんて心に染みる言葉なんでしょうか。
これは客席やファンの方のみならず、きっといちかっちの事も想っての言葉なんだろうとも思いました…
「みなさまの笑顔と拍手が本当に温かくて感謝の気持ちしかございません」
咲ちゃんのご挨拶で私の目に入る生徒さんはみんな泣いていました
。

表情はさまざまだけど、あのそらくんまで(滅多にこういう場でこらえるものは見せても泣いてるのがありありとわかる人じゃない)素のしおりちゃんが出ていたと感じました
。

いつもはたくさんの想いを目いっぱい伝えてくれる咲ちゃんですが、この日はもう、これ以上喋らなくていいですよ、十分想いは伝わって来てますからって劇場中誰もが感じていたと思います。
どれほどの想いを抱えてるのか、本当の宝塚ファンならわかっています。
もう宝塚は見ません、とか言う方もいらっしゃるでしょうが、劇団に思うことはあれど、
一生懸命芸を磨き、お互いを高めあい、より良い舞台を私たちに届けたい、誰1人欠けることなく組子全員でお届けするんだ、と頑張ってる生徒さん達のこの姿を見て、ずっと応援していきますよと思わない人はいないです、少なくとも、私の交友関係(割と広い
)では。

さて、まずはお芝居の感想を。
ボイルド・ドイル、ドタバタとしてるかと思えば最後の最後に今の私たちに必要なメッセージを届けてくれた作品で、めちゃくちゃ楽しかったです

ブロードウェイ・ミュージカルかと思わせるナンバーあり、ヒップホップ、ラップ、クラシック、なんでこんなにたくさんのジャンルが
と思ってたら、コナン・ドイルさん自体がボクサーであり医者であり作家でありその昔は捕鯨船にも乗っていてと実に多岐に渡った道を歩んでこられてたからなんですね。


咲ちゃんのカッコいい面と何とも情けない表情をする面が見れるのも面白い。
咲ちゃん、憎めないお顔するんですよねー
、メイク(特に眉
)も絶妙です。しかしセリフも多いし出番も多いけど、しっかりコナンドイルという人が咲ちゃんの中に入り込んでるからか、ついつい咲ちゃんから見るこの物語の世界を一緒に観てる感覚がありました。



けなげにひたすら明るく旦那さんを応援する奥さん役の夢白ちゃんも魅力たっぷり。
夢白ちゃんて、一作ごとにどんどん魅力が出てきます。見た目華やかながら、演じてもまあそこそこの輝きかなとある程度予測してしまう、以上の、輝き✨✨を放つ人なんだなというのがとても嬉しい発見でもあります。
最後の咲ちゃんを包み込むナンバー歌う夢白ちゃんはとっても好きです。
咲ちゃんと組んでくれてありがとう
って思います。


作家と奥さん。
生田先生とこんな存在の奥さんがもしかしてきぃちゃん(真彩希帆さん)なのかしら





なんか、萌える
。

あーさは1作品ごとにやがては大劇場で主演を張るスターさんなんだなと思わせる実力とオーラを感じてはいましたが、もうほんと、いつなってもおかしくないなと思える余裕を感じさせました。
話がそれますが、
あーさのナンバーは、アラジンの

を思わせるなぁ、と思ったら、そうか、なるほど
まるで魔法のランプ🪔の中から登場したかのように本とスモークの中から登場してるやん
。


この登場前の声だけのシーン、よくみると咲ちゃん自身がくるくる万年筆を振り回してるところ、「白鳥の湖」の

使ってるところもとっても面白い

チャイコと言えばどっかでも「眠りの森の美女」のワンフレーズ、最初の方にも「白鳥の湖」の
情景(一番有名な曲)

を使ってたなぁ。
ホームズとチャイコフスキー。
「ボヘミアの醜聞」(宙組公演『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』の原作の一つになったお話)にちょっとした関係性が出てくるようですね。
そして何といっても、ドイル邸でのパーティーの終焉で悪魔👿あーさが登場するシーンは、
あれはもう、“悪魔”と言い、ヴァイオリン🎻と言い、どう見ても、
パガニーニ だ

調べたら「シャーロック・ホームズの宇宙戦争 」という話では、ホームズがヴァイオリンでパガニーニを弾くという場面が出て来るそうです

生田先生、原作やら現実やらを織り交ぜるの上手すぎる…



そらくんはお芝居でもソロナンバーも銀橋渡り(行ったり来たり嬉しい)もあるし、セリフにしても3番手さんとして愛情溢れる演出をしてもらってたし、なにせ出て来た時のくるくる巻き毛の破壊力💘
でもね、シャーロック・ホームズといえばもうレストレード警部がいつ出てくるかと思ってしまう
。

さつじん、ほーかー、という誰かのセリフがありましたがそれもレストレード警部のあの渋くて鋭い歌声に脳内変換でしたわ。
そして、あがちんが、ようやく殻を破った‼️
もう、鬘も髭も怪しすぎ。それに負けないパフォーマンス。今までのあがちんなら、一線を超えられない何かがあったのに軽く超えてました。
10人のシャーロックホームズが、昨日観た時、とってもまとまり感が出て来て、すっごくあーさのナンバーの楽しさを倍増させてくれてました。
今回天月くんもすみれちゃんも目立ったお役がなくて寂しいのですが、ここのおじーさんの変装の天月ホームズが可愛い
。

そういえば、
モリアーティ(咲ちゃんの衣装すごい
)とのシーンは宙組のシャーロックの時と同じ音楽


ショーについては、さらに長くなりそうなので、ちょっとだけ書いてまた別投稿で
。

クリスマス🎄の誰もが知ってるナンバーのオンパレードで文句なく楽しめます。
ディズニーに来たのかと思わせるオープニング。
ラインダンスのこれまた斬新な振り付けと演出効果、野口先生すごい
。

客席降りの復活嬉しすぎる
。

そらくんのシーンは…
新しいそら、とか、泣かないで、とかいっぱい野口先生の愛情溢れる歌詞が散りばめられて、そらくんのダンスだけでも泣けて仕方ないのにもう大号泣で、初日も2回目も半分以上しっかり見れなかったです





あかん、こんなんでは残り大劇場もちゃんと見れる自信がない…
どーすりゃいいんだぁーーーーーーーー





そらくん、やめるのほんまやめて





やだよーーーーーーー











あーさサンタの袋はヴィトンかと思いきやAJだったいいなあの袋キャトルで売って



楽しい
と悲しい
が交互に押し寄せる作品です。


たくさんの人に観てほしかったです
。
