感想を綴りながらアップ出来ずにいたblog①
今更感もありますが、書き留めておきたい気持ちもあるので…
そろそろかな
、そろそろかな
、と主演作品発表を待ち望んでいたかのんくんのバウ、


『My Last Joke』が10月末、無事全日程完走し、公演の幕を閉じました。
ありがたいことに、初日含めて3回、観劇させていただくことが出来ました
。

心情表現がモノを言うなかなかに難しいお役でしたが、役者“天飛華音”がしっかり味わえ、観応えある作品となりました
。

開演アナウンスの持って行き方がちょっと粋な感じでしたが、かのんくんの声がすごい…初めて聞いた時は、友人達と、幕間に思わず、
「暗っ‼️」
(笑)
かのんくんのイメージは『桜華に舞え』の時に華々しく登場したあの陽が満面に出る明るさが強かったのですが、こういった翳りのあるお役もすごく似合うと思えるほどの役作り。
この辺り、どんどん鬱屈した役が誰よりも秀でてると思えるようになったそらくんの香りに似たものを感じる私です。
今まではまこっちゃんの新公のお役などで、まこっちゃんの音色に合わせた歌い方に徹していた(ある意味これはすごい、モノマネ芸人さんも歌が基本上手くなけりゃ出来ない
)かのんくん。今回の主演で、かのんくん自身の等身大の歌が、歌声が、音色が聴けたのもとてもよかったです
。



かのんくん自身の音色、独特の寂寥感がありますね、そして高音もスッと移行する滑らかさ。
よく喉を痛めちゃう人なので千秋楽までこのまま突っ走れるよう祈ってたのですが、やはり千秋楽間近になると痛めるまでは行かずともハスキーさが増して少し辛そうなところも出てたように思いますがそれでもそれは一部分だけなので最後までよく調子をキープ出来たと、こういったところにもすごく成長を感じた公演でした
。


しかし、あんなにいい人のみきちぐさん社長に冷たいかのんくんエドガーでしたね

相手役の詩ちゃん、なんとエドガー・アラン・ポーはヴァージニアが13歳の時に結婚したんですね😱😱その歳の差14



驚愕の史実。
屈託のない少女の様子、そして2幕からの成長してからの女性、この辺りの違いを見事に表現していました。
1幕のかのんくんにすっぽりとバックハグされてた時の可愛らしさったら
。


るりはなちゃん、こういうお役が回ってくるようになったんだ…
落ち着いた抱擁力のある大人の女性で、ヒロインをしっかり支えながらも自身も輝きを忘れない、るりはなちゃんヒロインの別箱も見てみたいです。この前までパリの下町の浮浪児の娘っ子やってたのにこの変わり身の速さ
。

今の星組にはなくてはならない娘役さんですね。
もえかくん(鳳真斗愛)が、パンフレット見た時、なんかいっぱい踊りそう、楽しみ〜
と思ってたのに言うほど出てこなくてちょっと役不足…でした。かのんくんと同期だしもう少しガッツリと観てみたかったかもと思うと勿体ない使われ方だったかなと(しかしメイクが晩年のマイケル・ジャクソンみたいでした
)。


つんつん(稀惺かずと)、小ぶりではあるけどしっかり地に足ついた演技でエドガーを見守り支えるお役でこの人も着実に成長されてきてるなと感じました。
華がある人ですね。^_^
ヴァージニアのママ役の澪乃桜季ちゃんがいい味出していました。この方もパンチのあるお役からこういった抑えた感情表現の出せるお役まで色々出来るし、なんだか舞台の上にいるとホッとするんですよね。癒し系ではないはずなのに
。

朝水センパイも出番少なくてもったいなかったなぁと。
客席登場の歌が主演2人にそれぞれにあったのは段々とコロナ前に戻ってきた感じで嬉しかったです。
終演後の挨拶でそれまでの心打つ演技と打って変わって可愛らしいかのんくんが毎回見れました。
可愛すぎるやろー



後ろの出演者も思わず笑いがこぼれてましたが若干その可愛さに大丈夫か?と心配されるような笑いも…(笑)。
でも、こういうギャップがいいんですよね

初日の最後のカテコでは言葉を詰まらせ、
「やっぱり宝塚が大好きです」と。
その一言に尽きる、思い。
客席もしっかりと受け取りました。
今は大劇場のお稽古真っ最中の星組さん、心無い悪意しか感じられない記事に怯む事なく、みんな心を一つに、星組らしく、客席が待っているこの道を進んでいってほしいです。