すっかり時が経ってしまいましたね。
皆さんどのようにお過ごしでしょうか?
私はというと今回紹介する本を読み終え今度は音読をしながら楽しんでいます、また新しくと購入した小説を読んでいるところです。(もしこの本も無事に読むことが出来ましたらご紹介しますね)。
 
 
 
 
今回ご紹介したいのはこちら
The Dictionary of Lost Words
Pip Williams作

写真を見ていただけるとわかると思いますが、とても可愛らしい表紙です。私はこの表紙に惹かれて買ってみました。当然ちゃんと後ろも読みましたよ。

1890年代から1990年代のイギリスが舞台になっています。

 イギリスはオックスフォードでオックスフォード辞書を作成するチームの一人ハリーの一人娘エズメの生涯が書かれています。フィクションなのですが、この作家のピップさんは実際イギリスに行き実際の資料やインタビユーをして書き上げたそうです。特にこのオックスフォード辞書作成にかかわった方たちの名前や家族構成なども実際に存在した人々をアレンジされて登場しています。

 

 早くに母親リリーを亡くしてしまったエズメは父親ハリー仕事場が彼女の一日のほとんどを過ごす場所でした。ハリーはそんなエズメにたくさんの言葉を教えて育てました。当然エズメは当時にしては博識で語学への好奇心旺盛な女性へと成長していきました。時代は19世紀女性社会政治連合(WSPU)が巷では騒がれていました。

 

 

 

 

 

 

 語学への探求心からマーケットへ行き、たくさんの人々に出会い、その中で女性地位、自分の置かれている立場、女性の評価も学んでいきます。

ハリーの仕事場、ドクター マレーの自宅には家付きの下女が二人いました。少し年上のイジーはエズメの姉であり母であり親友でした。

ひょんなことからボンドメイドという言葉をエズメは知ります。その言葉は日本語に訳すと女中。その言葉の本当の意味は?

時代は進んで第1次世界大戦、辞書の完成、そして場所はオーストラリアへと話は進んでゆきます。

彼女の望んだ女性の地位と権利はかなえられたのでしょうか?

 

本編の中でのエズメの幼少期の可愛らしさ、そしてマーケットでのイジーとマーケットの人々とのやり取りがなんともおかしくて、そしてまるで自分もそこにいるような気分にさせてくれました。若草物語赤毛のアン19世紀ものが好きな方にはお勧めの内容だと思います。

私はすっかりこのお話のとりこになってしまいましたので、特別に?カバーを作成して大切に読んでおりました。