これから少しづつ私が読んだ洋書をご紹介していきたいと思います。
第一冊目となるのは
Crow Country
Kate Constable作
英語のレベルとしては英検2以上あれば簡単に読める小説です。
28チャプター(約10ページ)から構成されており、毎日少しずつ、もしくは声に出しても喉がかれて読めなくなるような量ではありません。
単語はネイティブなら使う形容詞がたくさん学ぶことができます。文章が簡単ですが、一章につき日本では高レベルとされる単語もナチュラルに出てきて、スムーズに学ぶことができると思います。 また、話の流れで時間が過去に戻るのですが、昔の服装の名前や物なども学ぶことができます。
この小説はオーストラリアの中学生推薦図書にもなっており、舞台ももちろんオーストラリア。
中学推薦図書で、簡単な英語、主人公も中学生と大人は遠慮してしまうかもしれませんが、もしオーストラリアに興味がある人は読んでみることをお勧めします。また、オーストラリアならではの英語も学ぶことができます。
オーストラリア先住民のアボリジナルの人々のことをご存じの方は多いと思います。
彼らの言葉や習慣は歌やダンスで伝えられてきました。特に有名なのは楽器やアートではないでしょうか。
しかし、それだけではありません。ドリームタイムという昔話もしくは神話のようなものがあります。
オーストラリア大陸がどうやってできたのか、などを古代の神々やオーストラリア特有動物たち、先祖の霊などなどが語り継がれ、信じられています。(少し日本の各地方にある昔話や神話に似ていますね。その土地土地に神々がいる日本の信仰に似ているなと思っています。)
このアボリジナルの人々の文化をオーストラリアは今、幼少期から教育に取り入れ、理解を深め、過去と向き合おうとしています。
オーストラリアの悲しい歴史(先住民迫害)とドリームタイム、家族愛のファンタジーミステリー
中学生のセイディー、シングルマザーの母と母が青春時代を過ごしてオーストラリアの田舎町に引っ越してきます。
そこでセイディーはカラスに導かれ過去と現在を行き来して、過去にこじれた過ちをアボリジナルの男の子と共に正そうと奮闘します。 しかし現在にも問題が、それは過ちなのか何が過ちで何が正しいのか。土地を思う心、家族を大切に思う心、愛とは。
単語(いくつかピックアップしてみました。こういった単語を学ぶことができます。)
frock, pinafore: clothing, women wore over the front of the their cloth... a dress.
snigger: to laugh at someone or something in a silly and oftern unkind way
scowl: to loot at someone or something with a very annoyed expession.
swerve: to change direction, especially suddenly
本の楽しみ方
先に書いたようにこれは中学生推薦図書ですので、YouTubeなどでオーディオや解説を聞くことができます。
また、このお話の舞台となるBoortという実際オーストラリアのビクトリアにある街をサーチしてみると楽しいと思います。