久しぶりの更新です。

今年はすっかりレギュラー定着して、打線の軸として成長した森選手。

よく記事では外野起用やDH起用を叩き、捕手起用をしない事を
球界の損失くらいに書かれている事を目にしますが、私はそうは思いません。

言いたい事も分かりますし、捕手起用を試合でしていかない
限り捕手としての実力が伸びない事も事実。

一軍で試合に出す事で成長を促すこともできますが、
優勝を狙い、一つでも勝とうというプロのチームにおいて、
負け覚悟で育てる事はファンの批判だけでなく、フロントなど
の意向も含めて判断する必要があると思います。

けれど、それはバッティングも同じ事。

良い成功例として、捕手としての出場はスタメンマスクの
試合数はほどほどに、サードなどで試合出場を昨年して、
今年打撃開眼して活躍をしている日本ハムの近藤選手です。

彼は、大野選手などと併用で今季は捕手起用され、
来年はメインの捕手になるのではないでしょうか?

森選手はまだムラがありますが、今シーズン通して打者として
試合に出続けた事で、打撃に関しての成長は言うまでもなく
一軍レギュラー主軸レベルまでになりました。

ここまでくれば、あとは昨年の近藤選手と同様の育成方針で、
2016年 捕手を週に1,2試合、残りは外野又はDH
2017年 捕手を週に3,4試合、残りは外野又はDH

といった形で出場をしていく事で、独り立ちできるように
育成していけるでしょう。

幸いにも、炭谷選手が仮に来年以降でFA流出しても、
岡田選手や中田選手という捕手がライオンズには育ってきており、
特に岡田選手は正捕手としても、問題ないレベルと思います。

打てる捕手を育てる。

この命題があるからこそ、各記事捕手起用をしない事に
批判的な記事を書かれている事も多いのかと思いますが、
捕手として成長しても、それが故に打撃が小さくまとまらないように、
のびのびとまずは打撃をやらせるというライオンズの方針は決して
間違ってはいないと私は思います。
※森選手の打撃が既に外せない戦力というチーム事情もあるので、
 もちろん育成方針だけの話ではなく、結果そういう育成方針に
 なったという考えの方が正しいかと思いますが。

日ハムの中田選手が球界を代表する4番として成長したのも、
全く打てない時代から一軍で使い続けた栗山監督の功績だと私は思っています。

つまり、打撃は平気なんだから、捕手を早くやらせるという短絡的な考えは
打撃を軽視し過ぎてないか?って話です。

打てる捕手!その育成の為に、長所をまずは伸ばす!
その方針で見守っていきましょう。



ちなみに気になるのは、記事にはリード面での不安と書かれる事が多いのですが、
そんな事はどんな捕手でも同じことではないでしょうか。
私は炭谷捕手だって決してリードが得意とは感じていません。

球界を代表する打てる捕手だった巨人の阿部選手だって、
リードが上手いタイプではありませんでした。

それ以上に大きな差として現実あるのは、インサイドワークが森選手はまだ
一軍レベルではないから試合で使いづらいのではないでしょうか。

別にリードが上手い捕手に森選手がなる必要なんてなくて、
投手が気持ちよく投げられる捕手で、守備が悪くなければ、
肩は元々良いのですから、全然OKと個人的には思います。

だからこそ、岡田選手や中田選手を第二捕手として
今育てて、炭谷選手が抜けても、はじめは森選手がメインでかぶらないでも
大丈夫な状態を作ろうとしているリスクマネジメントは非常に理解できます。


野手に関してはライオンズは育っている実績があるので、心配はしていません。

投手は、、、ね。
これからこれから。

武隈投手は大いに育った訳だし。
高橋光選手も順調な訳だし。