-- とある塾での、中2の悠君と塾長との会話の一場面です --
悠君:先生、どうして勉強なんか、しなきゃいけないんですか?
塾長:んー、むずかしい質問だね・・、
いくつかの答があると思うけど・・、
先生の答はね、それは・・人間だから・・かな。
人間って皆、それぞれ一生を通じて何かを学ぶために生きている、
学び続けることによって成長し、そうして本当の自分を見出していく、
というふうに先生は思っているんです。
悠君:へえー、大人になっても勉強しなければならないんですか?
塾長:そうだね、むしろ、大人になってからの勉強が、本当の勉強だと思う。
仕事の勉強・・社会の勉強・・人生の勉強・・と。
子供の頃の勉強は、そのための基礎作り、準備でもあるんです。
悠君:ふーん。でも、勉強の目的が、成長して本当の自分を見つけるため
だなんて、僕には何のことだかわからないや。
塾長:ちょっと、難しすぎたかな。
それは、大人になってから、
いろんな経験を通して徐々に気づいていくことであって、
今の中学生の悠君にとっては、
テストの点数をもう少しアップさせて、行きたい高校に進むため、
であっても、それはそれで、立派な目的なんですよ。
悠君:そうだとしても、勉強って、楽しくないし・・。
塾長:確かに勉強は、大人にとってもつらくなることはあります。
でもね、今まで分からなかったことが分かるようになる、
知らなかったことが知ることができるようになる、
っていうことは、本当は楽しいことのはずですよね。
悠君:それは、そうだと思うけど・・、
授業ではわかったつもりでも、
いざ自分でやろうとすると、できないこともたくさんあるし・・。
塾長:悠君は、
勉強って”教えてもらうもの”と思っているでしょう。
悠君:えっ、違うんですか?
塾長:教えてもらうだけでは、本当の力は身につかない・・。
悠君:じゃ、どうすればいいんですか?
塾長:自分から学び取って、自分の脳を鍛えることが必要なんです。
スポーツだってそうでしょう。
人のプレーを見ているだけでは、
いつまでたってもできるようにはならない。
自分で練習して鍛えてこそ、筋力、体力、技術力などが身についてい
く。
勉強も、自分で考え、くりかえし練習することが必要なんです。
悠君:あぁ、なるほど。
それが・・”自立学習 ”・・というもの・・なんですか。
塾長:そうです。
自分でやれるところは、どんどん自分でやる。
そして、わからないところは質問して聞く。
わからないところだけ教えてもらうと、
教えられる側に準備ができているから、
理解も早くなるし、深くもなる・・。
そうすると、わかった時の達成感が、心から実感できるようになるん
です。
悠君:そういうことか・・
わかりました・・
やってみます!
悠君の意気込みは、いつにない凛とした背中が、物語っていました。
(おしまい)
教えてもらうだけでは本当の力は身につかない・・
