NYの反発待ち | 作業日誌

NYの反発待ち

 週末のNY市場は、ガソリン価格の上昇による、消費者マインドの冷え込みと、住宅価格の動向に対してグリーンスパンFRB議長が過熱感を指摘したことがきっかけとなり、軟調な展開となった。住宅建設株や、銀行株を中心に株価は値下がりしている。

 日本でも、NY市場の動向が気になる状況にある。目先の過熱感から、一旦押し目となる調整を付けに行く展開は自明であるが、反発のきっかけとしてNY市場の底入れ反発を待つ心理が台頭してきている。信用売りの強い需給状況から、大幅反落しやすい地合ではないが、もしNY市場が底割れするような状態であれば、日本株への投資マインドも低下してゆくことになるだろう。

 本日は、鉄鋼や海運など上昇相場の主役であったセクターを中心に調整の強い相場となっている。今晩のNYが持ち直さなければ日経平均で12100円レベルまでの押し目を形成する公算が大きい。

 新興市場は様子見の売りも多いが、下値での買い勢力も一定量存在する為、底堅い相場となっている。東1銘柄の不調から資金が流れて来やすい状況でもある。仕手株や低位株と合わせて、資金が集中しやすい銘柄を選別することが、必要な地合となっている。本日は朝からジャスダック市場がシステム障害で動かないため、新興市場自体の方向感が出にくいことも様子見の優勢な理由として挙げられるだろう。