最近、ナウシカの原作を読み返していました・・・。

もちろん著者は 宮崎 駿 さん 。

徳間書店さんのアニメージュから出版されたワイド版コミック

です。

全7巻のうち、だいたい2巻までの内容と、

その後(巨神兵や大海蝕)についてを若干混ぜたのが

映画になってる・・・のかな・・・。


にしても、やっぱり感動ですね・・・。

これは何度読んでも飽きない・・・

でも、読み終わってすぐには読み返せない

何かがあります。


腐海についてはいろいろな意見もあって、

チャットなんかを見ているととても面白いです。

作り変えられた人間であるナウシカたちには

清浄な空気は毒なのだから、腐海の空気こそ

本当は毒ではなく、綺麗な酸素なのではないか・・・、

という意見にはなるほどと思いました。


この話を読んでいると誰が悪いのかわからなくなります。

最後にナウシカの怒りに触れているのは確かに

卵になった大昔の人々ですが、

彼らは清浄な空気でも生きられるよう、

ナウシカたちを作り変える方法を踏まえたうえで

眠っています。

本当の絶望の中に危険な賭けだとしても

希望を見つけようとした彼らが悪役なのか・・・。


ナウシカが真実に気付くまではトルメキアの王が

猛烈に悪い奴だったのが、

シュワの墓所に入った途端変わってしまいました。


その前は第4皇女のクシャナ殿下らトルメキア軍でしたが、

もちろん根はいい人たちだし、

ナウシカの味方です。


こうやって悪役がコロコロ変わりながら、結局、

本物の悪役がいない・・・。


これが私の読み終わった時の虚しいような気分の源です・・・


ナウシカはみんなをつなぐ糸であり、母親のような存在なのに

しっかり自分の意思を貫く力がある。

やっていることが必ずしも正しくはないけれど、

みんながついて行きたくなるような特別な存在です。

(それに、少しこわい・・・。)


私にとってナウシカのこの強い心が『風の谷のナウシカ』の

一番の魅力です。


多くの人や生物がナウシカに巻き込まれて死に

多くの人や生物がナウシカに生きる希望を与えらる。


この凄絶さは原作じゃなきゃわからない!!!

と思います・・・


なので、読んだことのない方は是非一度

読んでみて下さい!!!

絶対おもしろいです!絶対得るものがあるはずです!