『「地上最大の手塚治虫」展』に行ってから、
未読だった『どろろ』を読みました!
切ない物語で、いかにも、最近の妖怪物の原点って感じでした・・・
幼い頃に両親を亡くし、天涯孤独の泥棒・どろろは、
ある日、百鬼丸という少し変わった少年に助けられる。
百鬼丸は生まれた時、魔物に身体の48箇所を奪われた状態であった。
ほとんど義肢の身体で、長年の経験と感覚を頼りに
その妖怪たちを倒してまわり、少しづつ体を取り戻す旅をしているのだが、
助けたどろろに体内に仕込んだ刀を狙われるはめに・・・。
どろろは機会をつかもうと、どこまでも百鬼丸について行く。
そうして二人の妖怪退治の旅が始まった・・・。
ざっとこんな話かな・・・。下手な文ですいません・・・。
この話は、ブラックジャックの原点でもあるそうで(秋田文庫どろろ3
あとがき参照)、百鬼丸はブラックジャックにそっくりです。
なかなか心を開かないけれど、上手く世間を渡っている感じとか(笑)
そして、どろろがかわいい!
最後まで読んだ方はわかるはず・・・。
「てやんでェーっ はくじょう者ッ
おいらの気持ちも知らねえで・・・・・・
ヘソかんでくたばっちまえーッ」
と言うどろろに、百鬼丸が、
「年頃になったら※※※いことばを使えよな どろろ・・・・・・」
「元気でな」
(※部分はネタバレになるので記事の最後に書いておきます。)
と言って去るところ・・・
この通じてる感(?)が好きデス!お互いを分かりきってはいなくても、
知ってはいる・・・。そういう話が大好きです!
(そして、どろろの不器用さがかわいい!)
『どろろ』は人の性(さが)がよくわかる本だとおもいます。
弱さと強さが実にはっきりと描かれているので・・・。
興味が沸いた方はぜひ読んでみてください!
※のネタバレ―女っぽい言葉