コヴェントリーの大聖堂
皆さん、ご機嫌いかがでしょうか。
今回は、コヴェントリーの街についてもう少しお話したいと思います。
素敵なチューダー様式の建物を通り過ぎ・・・
この前にご紹介した教会を出て、歩いていると
遠くに大きな塔が見えてまいります。
こちらの聳え立つ塔の正体は、
コヴェントリーで有名な屋根のない旧コヴェントリー大聖堂。
コヴェントリーは、第二次世界大戦のナチスによる空襲被害が大きかったと
前回お伝え致しましたが、この大聖堂も空襲による被害で
ご覧の通り屋根がなく、現在この姿のまま保存されております。
14世紀、ゴシック様式の教会として建設され、
後に大聖堂となった大きく、そして美しい建築物です。
屋根のない入り口は、日の光がぱぁっと差し込んで、
私たちを照らします。
ここへ来ると、いつも歓迎してくれるかのようです。
入り口には、旧約聖書(イザヤ書)の一節が・・・
nation shall not lift up sword against nation,
neither shall they learn war any more....
(国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いを習わない・・・)
大聖堂の中に入ると、遠くにホーリー・トリニティ教会も見え、
何とも幻想的です。
広い大聖堂の先端には・・・
聖壇がございます。
第二次世界大戦後に、苦しみからの復興の希望の意味も含め、
2本の木片で作られたクロスが捧げられております。
こちらは、『THE STATUE OF RECONCILIATION(和解の像)』。
第二次世界大戦終結50年後の1995年に寄贈されたものです。
実は、こちらと同じ像が、広島にも寄贈されております。
"人類の尊厳と敬愛は、いかなる破壊力にも動じることなく
惨禍を克服し尊敬と平和のうちに国家と国家を結ぶ・・・・・・”
と、綴られております。
何度も魅入ってしまう立派な塔ですね。
この旧コヴェントリー大聖堂に連結する形で、
1962年に新しい大聖堂が建設されました。
左側には、旧大聖堂が寄り添っているのですよ。
聖ミカエル大聖堂と呼ばれるこの大聖堂には、シンボルの
『聖ミカエルの勝利』のブロンズ像が飾られております。
そして、入り口は聖人と天使がいっぱいにデザインされた
素晴らしいガラスのスクリーン作品が観賞できます。
この入り口の向かいは、旧大聖堂の入り口となっていて、
ガラスのスクリーンから屋根のない旧大聖堂のシルエットが
聖人と天使の間に浮かび上がります。
このようにお天気の良い日ですと、幻想的な眺めがご覧頂けます。
戦争を生き抜いた屋根もステンドグラスも失った大聖堂。
それでも魅力的なのは、きっとこの場所には人々の希望が
込められ、大切にされているからでしょう。
今日はこの辺りで失礼致します。
今回は、コヴェントリーの街についてもう少しお話したいと思います。
素敵なチューダー様式の建物を通り過ぎ・・・
この前にご紹介した教会を出て、歩いていると
遠くに大きな塔が見えてまいります。
こちらの聳え立つ塔の正体は、
コヴェントリーで有名な屋根のない旧コヴェントリー大聖堂。
コヴェントリーは、第二次世界大戦のナチスによる空襲被害が大きかったと
前回お伝え致しましたが、この大聖堂も空襲による被害で
ご覧の通り屋根がなく、現在この姿のまま保存されております。
14世紀、ゴシック様式の教会として建設され、
後に大聖堂となった大きく、そして美しい建築物です。
屋根のない入り口は、日の光がぱぁっと差し込んで、
私たちを照らします。
ここへ来ると、いつも歓迎してくれるかのようです。
入り口には、旧約聖書(イザヤ書)の一節が・・・
nation shall not lift up sword against nation,
neither shall they learn war any more....
(国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いを習わない・・・)
大聖堂の中に入ると、遠くにホーリー・トリニティ教会も見え、
何とも幻想的です。
広い大聖堂の先端には・・・
聖壇がございます。
第二次世界大戦後に、苦しみからの復興の希望の意味も含め、
2本の木片で作られたクロスが捧げられております。
こちらは、『THE STATUE OF RECONCILIATION(和解の像)』。
第二次世界大戦終結50年後の1995年に寄贈されたものです。
実は、こちらと同じ像が、広島にも寄贈されております。
"人類の尊厳と敬愛は、いかなる破壊力にも動じることなく
惨禍を克服し尊敬と平和のうちに国家と国家を結ぶ・・・・・・”
と、綴られております。
何度も魅入ってしまう立派な塔ですね。
この旧コヴェントリー大聖堂に連結する形で、
1962年に新しい大聖堂が建設されました。
左側には、旧大聖堂が寄り添っているのですよ。
聖ミカエル大聖堂と呼ばれるこの大聖堂には、シンボルの
『聖ミカエルの勝利』のブロンズ像が飾られております。
そして、入り口は聖人と天使がいっぱいにデザインされた
素晴らしいガラスのスクリーン作品が観賞できます。
この入り口の向かいは、旧大聖堂の入り口となっていて、
ガラスのスクリーンから屋根のない旧大聖堂のシルエットが
聖人と天使の間に浮かび上がります。
このようにお天気の良い日ですと、幻想的な眺めがご覧頂けます。
戦争を生き抜いた屋根もステンドグラスも失った大聖堂。
それでも魅力的なのは、きっとこの場所には人々の希望が
込められ、大切にされているからでしょう。
今日はこの辺りで失礼致します。