レティシア妃 その7 フェリペ皇太子との出会い | スペイン王室

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スペイン王室の現役メンバーから、遡ってその先祖の方々まで、おもしろそうな逸話をピックアップしてお届けします!

2001年(ダビードさんによると)2000年(その他筋による)、
レティシア妃はCNN+を退職し、TVE(スペイン国営放送)
に転職されました。まず最初は、夏の間、週末のニュース
おさらい番組を担当、その後昇進して朝昼晩のニュース
番組のキャスターの一員になられました。お給料も、6万
ユーロ/年まで上がりました。


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↑TVE(スペイン国営放送)のキャスター時代の
 レティシア妃


TVEワシントン特派員時代(同時多発テロ関連)
 ↑
YouTube


そのうち、ダビード・テヘーラさんとの関係も切れ、いつの間
にか“フアン”と言う名の外交官と付き合うようになっていた
そうです。そしてしばらくしてから、ダビードさんに、


“週末は、ローザンヌに行っていたの。”

とか、

“今回はキプロス。”

“ニューヨークまで。”

と、報告されるようになったとか。


そうこうするうちに、ある日の午前、レティシア妃からダビード
さんの弁護士事務所に、一時間後に会いたいと言う電話が
あったそうです。

ここでレティシア妃相手に、“No.”と答えるのは、ダビード
さん曰く、タブー。ご機嫌を損ねないように、“Yes.”と答える
と、実際レティシア妃がいらしたそうです。

しかし、その日のレティシア妃はいつもと様子が違ったとか。
いつもなら、会って早々、用件を単刀直入におっしゃるのに、
その日に限って、型どおりの挨拶から入られます。その後、


“話したいことがあるんだけれど、誰にも言っちゃ駄目よ。
まだ決まったわけじゃないんだから・・・
今付き合っている人がいて、大事な役職にある人なの。
つまり外交官ね。
それで、結婚するとなると、仕事も辞めなきゃいけなくちゃ
いけなくて。人生も変わってしまうだろうし。”


“仕事を辞めなきゃいけない、ってどうしてさ。今の仕事を
得るためにどれだけ苦労したんだよ。一度辞めたら、
そう簡単に復職なんて出来ないからな。結婚に関しては、
もっと反対だね。僕が結婚についてどう考えているか
なんて分かっているだろう?君だって、両親の件でもう
嫌なほど分かっているじゃないか。”


“でも、ダビード、相手が・・・”


“レティシア、相手が誰かなんてどうでも良いよ、でも結婚
するからって、仕事を辞めるなんて!”


Letizia Ortiz TVE

↑TVE(スペイン国営放送)キャスター時代のレティシア妃


レティシア妃TVEニュース(YouTube)


結局、その日の会話は、そこでおしまい。その後、2003年
7月になって、ダビードさんの職場近くのイタリアン・
レストランにて、レティシア妃とダビードさん、ダビードさんの
彼女のパトリシアさんが会食した際に、レティシア妃は
カミングアウトされます。



“私が付き合っているのは、フアンでも外交官でもないの。
フェリペよ!”


“フェリペって?”


“だからフェリペ皇太子。”


ダビードさん、パトリシアさん爆笑・・・


“本当よ、貴方たちに会いたがっているの。”


“でも、ちょっと待って!どこのフェリペだって?”


“だから、フェリペ皇太子、って言ったでしょ!”


ここに来て、ダビードさんは冷静さを取り戻し、


《何々??俺の従妹が皇太子と付き合っているなんて言って
いるぞ!、皇太子と言ったら国王の息子じゃないか!!!
それが俺に会いたがっているって???でも何故???
で、レティシアって誰だっけ??ただの一般庶民・・・・ じゃあ、
どうやって皇太子と知り合いになったんだ??????・・・
不可能だ。どう考えても不可能だ。レティシアの頭がおかしく
なったとしか考えられない・・・》


と考え、レティシア妃の強い視線に黙りこくってしまった
そうです。

一方のパトリシアさんの方は、女性同士だからでしょうか、
レティシア妃のあまりの真剣な眼差しに、この時点で嘘は
ついていないと、考え、帰りの車の中で怖くなってしまった
ようです。


さて、フェリペ皇太子(当時)とレティシア妃の出会いです
が、これはどこでも共通していて、2002年10月17日、ペドロ・
エルキシアと言うジャーナリストの自宅(アルカラ門に面した
市中心部にある)で開かれた夕食会においてであったそうです。
その日の夕食会に出席した他の人々の目撃証言によると、
お互いが紹介された時から、気が合ったようで、一晩中冗談
を飛ばしあっていらしたようです。

さて、この出会いにも、色々説がありまして、一説には、元々
レティシア妃に目を付けていらしたフェリペ皇太子が、ペドロ
・エルキシアにレティシア妃との仲介をお頼みになり、、
エルキシアがお二人の出会いの場にと、夕食会を催した、
と言うものです。しかし、当時のレティシア妃はまだダビード・
テヘーラ氏と延べ3年間の交際中で、仕事も忙しくあり、何回
もこの招待を断られたと言います。しかし、実際お会いに
なってみると、意外にとても気が合われたので、お会いに
なったその日に、フェリペ皇太子は、レティシア妃の携帯
番号をお聞きになったそうです。なかなか積極的ですね、
皇太子!!!

フェリペ皇太子とのお付き合いを始められても、何時別れる
かも分かりませんし、そのことが世間に知れれば、ご自分の
キャリアにもマイナスとお考えになられたのでしょう。
レティシア妃は、フェリペ皇太子に、ご自分との関係を
なるべくどなたにも打ち明けないようお願いされました。結果、
婚約発表に漕ぎ着けるあたりまで、ご家族親類でもこの
ご関係をご存知ない方も多かったのではないでしょうか。

フェリペ皇太子はレティシア妃とのご結婚前、一般人の
レティシア妃を休暇にご一緒される際、レティシア妃の姿が
メディアの前に曝されないようにと、行き先不明の休暇を
過ごされることが多くなりました。パパラッチから姿をくらます
ために、ご家族やご友人所有の別荘などを転々とされた
ようです。

こう読んでみると、今の国王ご一家のプライベート休暇は
ここに原点があるのかな、と言う感じです。始まりは悪く
ありません。連れは一般人の女性ですし、本人は、まだ
皇太子です。しかし、今は柱は国王、連れは王妃、それが
国民にどこで何をしているか分からない状況で、失踪
して良いのでしょうか?飽くまで、


“南伊にいる。”


と伝えたのはマスコミで、サルスエラ宮殿ではありません。
失踪中に、大規模テロでもあったらどうするのか・・・
マスコミは、これに関し、レティシア妃が全工程予定を
立てた“国王ご一家のプライベート旅行”と言って、
レティシア妃を叩いていますが、最終的にゴーサインを
出されるのは国王でいらっしゃるでしょうから、フェリペ国王
にもう少ししっかりして頂きたい気がします。