ソフィア王妃も攻撃の対象??? | スペイン王室

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スペイン王室の現役メンバーから、遡ってその先祖の方々まで、おもしろそうな逸話をピックアップしてお届けします!

スペインで王室寄りと言うことで知られている全国紙ABC紙。
そのABC紙の前編集者サルサレホス氏が、“明日では遅い
(Mañana serä tarde)と言う本を出版すると言うことで、スペイン
随一の書籍店チェーンであるLa Casa del Libroで会見を行った。

本の中で、サルサレホス氏は、スペインにおける汚職、王室、
カタルーニャ問題、ETA活動停止後の展望、マスメディアの危機
などについて述べているが、その中でも目を引いたのが、ソフィア
王妃に関する記事だ。サルサレホス氏曰く、



“ソフィア王妃は、亡命生活で辛い思いをされた経験がおありに
なるのと、元々ドイツ人の血が流れているのとで、他人を信じない
傾向にあられる。お人柄も冷たく、人とは距離を置かれ、スペイン
王室と言うものを良くご理解されていない。スペインに溶け込もう
ともされないし、スペイン人の友人を作ろうともされない。”

“とは言え、王妃としては大変ご立派で、ご公務でもご失態など
一つたりとも犯されたことなどないが、ボルボン家の王妃としては、
ふさわしくおわりでない。”



とのこと。


http://www.elplural.com/wp-content/uploads/2015/07/zarza.jpg

↑中央が著者のサルサレホス氏。


実際書籍を読んだわけでなく、記事になっていた抜粋なので、
なんとも言えませんが、びっくりしましたね。あそこまで真面目に
スペインのために尽くしている方を批判するかって!
でも、批判の仕方が、ビクトリア・エウヘーニア王妃への批判に
そっくりなのも驚きです。


“イギリス” → “ドイツ”になっただけじゃないですか!!!


ビクトリア・エウヘーニア王妃も、ソフィア王妃同様、夫の浮気に
悩まされていらっしゃったし、異教徒の外国人だし、ご公務には
熱心でいらしたし、ポーカーフェイスでいらしたし。

ただ、私が一度至近距離2メートルからお見かけしたソフィア
王妃は、終始にこやかで、“一緒に自撮り”のリクエストに
気軽に答えるなど、とても気さくな印象を与えていらっしゃい
ました。

私が今まで会ったスペイン人で、ソフィア王妃を悪く言う人って、
いないんですけれどどうなんでしょう?




↑ソフィア王妃


で、この記事の意見が二つだけ付いていたので読んでみると
・・・


1.そう、そのとうり、ソフィア王妃は大変立派だし、ご公務
で間違いなど犯されたこともない。王妃万歳!ソフィア王妃こそ、
ボルボン朝始まって以来、必要とされてきた王妃。皆まぬけで、
汚職まみれで、能無しで、女狂いで、誰一人その裁量と真面目さ
で評価された国王などいなかった。ソフィア王妃には友人が
いないって?それは、王妃自身が望まないからで、それ故に、
王妃を冷たいだの余所余所しいだの非難するものではない。
我々スペイン人は馬鹿ではないし、ソフィア王妃が果たすべき
義務を常に立派に果たされてきたことを知っている。フアン・
カルロス国王とは正反対。国王は、汚職狙いや日和見主義者、
王室に数々の問題を引き起こしていた問題のある友人、そして
数多くの愛人たちに囲まれて来た。サルサレホスさん、これが、
ボルボン家の必要とするものですか?私は、選べと言うなら
ソフィア王妃を選びますけれど。


2.1の方の意見に同意します。ソフィア王妃はスペインが誇る
偉大な王妃です。



やっぱりね・・・スペイン人も馬鹿ではない・・・


じゃあ、この本の著者、何のためにソフィア王妃批判などしたん
でしょうね。単にフアン・カルロス国王の落ちた評判を上げた
かったんでしょうか?それには、ソフィア王妃を批判するより、
国王ご自身を磨き直された方が良いのにね、もうお歳だから
、それも面倒と言うことなんでしょうか・・・