レオノール皇太女 その3 教育方針 | スペイン王室

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スペイン王室の現役メンバーから、遡ってその先祖の方々まで、おもしろそうな逸話をピックアップしてお届けします!

今日は、またまた脱線して、レオノール皇太女とソフィア王女
の学校生活についてお話しようと思います。

レオノール皇太女は2005年10月31日生まれの9歳、ソフィア
王女は、1歳半下で、2007年4月29日生まれの8歳で
いらっしゃいます。

3歳までは、お住まいだった皇太子邸からほど近いエル・パルド
(El Pardo、フランコ総統の公邸があったパルド宮がある村)に
ある保育園に通われていましたが、そちらを卒園されてよりは、
父君フェリペ国王も通われたサンタ・マリア・デ・ラス・ロサーレス
(Santa María de las Rosales)と言う私学の学校にご姉妹で
お通いです。今時、庶民との距離の近さをアピールするためか、
ヨーロッパのほとんどの国王や皇太子ご夫妻がお子様方を
公立の学校へ通わされる中、レオノール皇太女とソフィア王女
が唯一の例外かのように、私学に通い続かれていらっしゃい
ます。



↑レティシア妃の運転でお子様の送り迎え。ちょっと怖そう???

とは言え、お子様方への気配りは、他の国の王室よりも、神経質
だと有名で、お二人の学校でのご様子は、全く外へは漏れて
来ません。レティシア王妃の“子供たちが少しでも普通の子と
同じ様に過ごせるように”と言うご希望から、構内へのカメラ
付き携帯の持込が厳重に禁止されていたりします。両親が自分の
子供を迎えに行く時は、携帯を車に置いていかなければいけない、
と言うことなんでしょうね。




↑長い夏休み後に子供たちが学校へ戻る不安を和らげようと、
教室まで着いて行ってあげた国王夫妻。国王の手には、どちら
かの王女の体育着か何かが入ったリュックが。本当に、普通の
パパですね!!!レティシア妃はその日は公式行事が入って
いないせいか、とてもラフな格好をなさっています。。


そんなんで、お二人の王女が大衆の目にお出でになるのは、
年に片手で数えるほどでした。ご両親がご即位される前は、
夏と聖週間にマジョルカ島にいらっしゃる時と、クリスマスに
ご家族で観劇などなさる時のみ定期的で、それ以外は、
たまに年度始めの始業式の日とか、前触れなしにご家族で
映画鑑賞される時とか。

フェリペ皇太子がご即位されてからは、王女お二人も、即位式
を筆頭に、毎年ヒスパニダードの日の軍の閲兵式に参列なさ
らなければならなくなったので、もう
少しマスコミ露出度も増えるでしょう。

とは言え、ここのご夫婦の、少しでも普通の家族のように、と言う
考えは徹底されていて、王女の誕生日前には、皇太子時代の
お二人が、わざわざご自身でショッピングセンターまで
足を運ばれ、パーティーグッズだの飾りだの、飴だの何だの
お買い求めになられたそうです。

国王になられてからも、その方針はあまり変わらないようで、
その日の公式行事を終わらせた国王夫妻が、国王自らが運転
されるアウディで、王女お二人の通われる学校の保護者会
にいらっしゃると言う教育熱心ぶり。すごいですねえ。

日本のそれとは、似ているようで、やっぱり違うのかな???




↑アウディを運転するフェリペ国王にカジュアルなレティシア王妃。
学校の保護者会へ。