ビクトリノックス / victorinox時計の専門店
ビクトリノックスアーミー店主の本田山です(^o^)
3月に入り、いっきに春の陽気ですね✨✨
でも、3月はとたんに気温が下がることもあるので、
体調をくずさないように、お気をつけください^^
さて、今回のテーマですが、機械式時計とクォーツ時計の違いについて、
ご紹介したいと思います!今回はちょっとマニアチックです(汗)
そんな基本的なこと知ってるよ! 機械式時計はゼンマイ、クォーツは電池式でしょ?
と思われるかもしれませんが、実はとっても多くの違いがあるのです!
時計愛好家のみなさんにとっては常識かもしれませんが……たまには復習として^^
そして、さいきん時計に興味を持ち始めた方には時計の基本知識として、
ご覧いただければと思います♪
ではまず、機械式時計の特徴について、あげていきたいと思います^^
・動力にゼンマイが使われている
・自動巻きと手巻きがある
・トルクが強い
・しっかりとメンテナンスをすることで、何十年もつかうことができる
・部品がある限り修理をすることが可能
機械式時計の最大の特徴は、ゼンマイの力でうごいているということです!
手巻き、自動巻き時計にかかわらず、巻き上げた主ゼンマイに力がたくわえられ、
そのゼンマイがほどける力によって、時計が動いているんですね♪
ではどうやって、正確に時間をきざんでいるのでしょうか?
それは、”調速機”と”脱進機”によって制御しています!
調速機と脱進機とは……
テンプやガンギ車、アンクル、ヒゲゼンマイなどからなる、
機械式時計の心臓部です^^
振り子の原理を利用した等時性をもつバネ=”ヒゲゼンマイ”が伸縮することで、
円形のテンプが規則ただしく往復運動を繰り返し、
一定のリズムを生み出します。これが調速機です。
脱進機は、主ゼンマイから各歯車を通してつたわってきた力を、調速機に与えつづけるとともに、
調速機による往復運動をアンクルがうけて、ガンギ車の回転を
正確なリズムで受け止め、離して、受け止めてを繰り返すことで時計が正確にすすみます✨
機械式時計を耳元にちかづけると聞こえる「カチカチカチカチ」という音は、
アンクルがガンギ車にあたっている音なんですね♪
主ゼンマイにためられた力が、調速機と脱進機の制御によってすこしずつ解放されて、
つらなる歯車によって減速していき、秒針、分針、時針が動かされています。
ひとくちに機械式時計と言っても、針を進めるのにこんなにいろんな仕組みがあるんですね^^
次に、自動巻き手巻き時計の違いですが、
手巻き時計は、リュウズを巻くことで主ゼンマイを巻き上げる時計。
自動巻きは、ローターが回ることで、主ゼンマイを巻き上げる時計です!
手巻き時計は指でリュウズをつまんでゼンマイを巻き上げるので
イメージがわきやすいと思いますが、
自動巻き時計は少しわかりづらいですよね?
自動巻きは、時計をみにつけた腕を動かすと、時計の背面に備わったローターが、
ぐるぐると回転して、その力が主ゼンマイを巻き上げる力に変換されます。
あるいたり、生活している中で勝手にゼンマイが巻き上がるので、”自動巻き”なんですね♪
この自動巻きにも、片方向巻き上げや、両方向巻き上げなどがありますが、
どちらが効率よく巻きあがるのかなどは、いろんな意見があって、
実は、答えが出ていません! そこがまた機械式時計の面白いところですね♪(^o^)
トルクがつよいことが、機械式時計の特徴のひとつに挙げましたが、
一体どこに利点があるのでしょうか?
ひとつは、太く厚みのある針を使えることで、見た目に高級感が出るということ、
そして、つよい力を持つので、クロノグラフやカレンダー、果てはミニッツリピーターなど、
多くの機能を搭載することができるのがメリットです^^
そして、機械式時計は普段からメンテナンスをしっかりして、
約3年に一回オーバーホールをおこなっていくことで、
何十年、時計によっては百年以上も時を刻むことができます!
部品が破損してしまっても、交換することで、また息を吹きかえすのです♪
長い間、一緒に同じ時間を過ごしていけるので、愛着もわきますし、
自分のお子さんやお孫さんにプレゼントして、また使ってもらったりもできます^^
機械式時計は手がかかりますが、そのぶんロマンがありますよね♪
もちろん、機械式時計にもデメリットがあります。
それは、衝撃に弱いこと、帯磁すること、
維持するのにお金がかかることなどがあげられます。
繊細かつ複雑な機械によって動く機械式時計は、強い衝撃に弱いです。
高いところから落としたり、強くぶつけてしまうと、
部品が外れてしまったり、折れてしまったり、そういう時には修理が必要となります。
また、調速機は電気背品等が発する磁力の影響を大きくうけます。
帯磁してしまうと、正確に時をきざんむことができなくなってしまったり、
最悪、壊れてしまうケースもあります……。
そのため、定期的に磁力を取りのぞいたり、
オーバーホールをする必要があるので、”維持費”がかかってしまうんですね^^;
それでも、やはり手のかかる子ほど可愛いもの!
しっかりとメンテナンスをして、長い間パートナーとして、寄り添っていきたいですね♪
次に、クォーツ時計の特徴を挙げていきましょう!^^
■クォーツ時計の特徴
・動力に電池が使われている
・高精度で時間のズレが少ない
・機械式時計と比較して安価
・展開している時計ブランドが多く種類が豊富
クォーツ時計の最大の特徴は、その動力に電池が使われていることです!
(人工)水晶に電圧をかけると一定の周期で振動するのですが、
クォーツ時計はその水晶振動子を応用して時計を制御しています^^
機械式時計のテンプが往復運動する数=振動する数を”振動数”と呼びますが、
この振動数がおおきいほど、時計の精度はたかまります。
一般的には21,600振動/時〜28,800振動/時。ハイビートだと36,000振動/時の時計もあります。
これに対して、水晶振動子は32,
毎時ではなく、毎秒32,768回振動するんです!!
この振動数は時計の精度におおきく関わります。スイスクロノメーター検定協会が、
高精度な機械式時計のムーブメントを認定するC.O.S.C.クロノメーターの規格では、
日差-4秒〜+6秒以内であるものときめられています。
しかし、クォーツ時計の精度は一般的に月差±20秒程度です! (^o^)
高精度クォーツ時計ともなると、月差数秒なんて時計もあります。
この圧倒的な高精度がクォーツ時計と機械式時計の大きなちがいです^^
1969年にこのクォーツ時計を初めてつくったのは日本のセイコーですが、
これまでの腕時計の常識を覆すそのしくみと精度によって、
スイス時計産業が大打撃を受け、多くのブランドがその姿を消しました。
このことはクォーツショックと呼ばれ、時計業界で起きた最大の事件とされています。
その後、だんだんと機械式時計の価値が見直され、スイス時計産業は復活。
現在は高級機械式時計とクォーツ時計が、住みわけされている状態ですね!
クォーツ時計が登場した当時、このクォーツ時計は高価な物でしたが
技術の向上などとともに生産コストが下がり、それによって価格も下がりました。
現在ではやすいものは数百円でも売っていますよね^^
機械式時計と比較して技術的ハードルが低いため、ファッションブランドなども
クォーツ時計を展開しています。
そのため、ほんとうに様々なクォーツ時計があり、種類が豊富です♪
さらに利点をあげるとするならば、一般的に機械式時計よりも衝撃に強い傾向にあります。
そのため、スポーツウォッチやダイバーズウォッチをつくるメーカーは、
クォーツムーブメントを採用することが多いです。
ビクトリノックスのスポーツウォッチが、
クォーツムーブメントを採用している理由のひとつですね♪
もちろんクォーツ時計にも、機械式時計と同様にデメリットはあります……。
まず、電池がきれると交換が必要になることが挙げられます。
ゼンマイを巻き上げる機械式時計と違い、突然動かなくなるということがあるのです。
また、クォーツムーブメントには寿命があり、ながいものでも20年から30年で、
修理もできないものがほとんどです。
ムーブメント自体を全てとりかえて、外見だけ同じということもできますが、
それならば、新しい物を購入したほうが良いですね……^^;
これまで挙げてきたように、機械式時計とクォーツ時計には、
それぞれメリットとデメリットがあります。
では、どちらの時計をえらべば良いのでしょうか?
ひとつはつかうシーンによってえらぶと言うものがあります。
大切なビジネスシーンや、パーティなどではステータスの一つとして、
高級機械式時計をえらぶことが多いと思います♪
家族とアウトドアに出かける時や、スポーツをする時などは
がしがしと使うことができるクォーツ時計が活躍します^^
他にも資産的価値や、高級嗜好品として機械式時計を購入することや、
就職祝いにオフィスシーンで正確に時間を刻んでくれるクォーツをえらんだりと、
その人の目的にそって選ぶものだと思います♪
どちらの時計にもメリットとデメリットが存在しますので、
じっくりと選んで、自分に合った1本を購入したいですね^^
さて、今回はここまで!
時計の選び方についても、別の機会に詳しくご紹介したいと思います♪
今日もあなたさまの貴重なお時間を割いてさいごまで
読んでいただき、本当にありがとうございます。
ささいなことでも構いませんし、雑談でも構いませんので、
ぜひお気軽にお問い合わせください^^
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